ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

わかば「お茶っこ」しよう会、「黄色いハンカチ」合同バスツアーに参加して

 「見よ。兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ、なんという楽しさであろう」(詩133:1)。
 2015年1月26日、千葉市若葉区みつわ台3−14−5にある「わかば『お茶っこ』しよう会」主催で、松戸市松戸1834−5小川ビル2階にある「黄色いハンカチ」に集っている方々も合流し、「鋸山水仙ロードをたすねて」という日帰りのバスツアーが開催されました。共に東日本大震災で千葉県に避難している方々の復興支援を行っています。

 あいにくの曇り空と思いきや、現地に到着した頃は、晴れ間ものぞき、温度も上昇して、最高のツアーとなりました。
 JR千葉駅近くに集合して、合計40名の方々が貸切バスに乗り、決められたコースへと向かいました。まずは安房鋸南町にある日本寺を訪れます。到着までの間に参加された方々の出身地と名前を含めた簡単な自己紹介がありました。
 今回の事業は、福島県ふるさとふくしま帰還支援事業の補助金で行なわれたので、ボランティアの数人を除き、全て福島出身の方々でした。避難指示解除準備区域、居住制限区域、帰還困難区域などに相当する楢葉町大熊町双葉町浪江町南相馬市住民の方々、さらにいわき市福島市の方々で、特に浪江町、次いで大熊町双葉町の方々が多くいました。皆様それぞれ大変な思いを抱いて、この千葉県に避難しておられます。

 順調な走行で、早速コースの順序を変更し、富津市金谷(対岸の久里浜を結ぶ東京湾フェリーの場所)にあるザ・フィッシュで買い物をしました。写真右。
 次は鋸山日本寺です。バスを降りて坂道を登って行きます。途中の険しい崖に「百尺観音」がありました。さらに登ると山頂展望台があって、内房の遥かかなたまで見る事が出来ます。そこを下って、さらに歩くと、大仏広場に到着します。そこにあったのは、名実ともに日本最大の大仏でした。薬師瑠璃光如来と呼ばれています。その前で全員の集合写真を撮りました。

 相当運動になったところで、お腹も空いて来ます。次なる目的地は「ばんや」(鋸南町吉浜)です。そこで昼食を摂りましたが、団体なので同じメニューでした。沖合でとれた旬の魚を食べさせてくれるお店で、凄いボリューム。

 珍しいのは鯨で写真右に見えます。私は糖尿病なのに無理をして食べ、帰宅してからお腹を壊しました(泣)
 次は保田の水仙ロードです。バスは途中まで行き、全員が降りてこの道を下って佐久間ダムの所まで歩きました。この道の両側や谷に向かって、水仙が咲き乱れていました。壮観でした。

 最後は「小泉酒造ソムリエハウス」です。富津市上後にあります。

1793年創業で、222年の歴史を持つ酒造です。実際の作業場も見せてくれますが、何と言ってもここで十何種類もの日本酒の試飲が出来るのが目玉です。見て回ると、アルコール度数のかなりあるものから、濁り酒など多種多様でした。参加者の皆様は一口ずつ試飲し、最後には結構酔っぱらったようでした。私は教理的には赤ワインだけなので、ちょっと…。販売されている甘酒を飲みました。その美味しかった事!
 これで本日の旅は終了。バスは一路千葉駅に向かいました。皆様さすが疲れた様子で、寝ておられる方々を多く見ました。その中で浪江町出身のTさんがマイクを握り、書類を出せの一点張りで、自らは全く動こうともしない東電批判を滔々と語られました。この方は柏に避難していますが、東電本店前で独り抗議をした反骨の士です。私は複数の方々と語り合いましたが、このTさんとは一番話し合った事になります。原子力損害賠償紛争解決センターが、全く埒が明かないと繰り返し述べ、大いに憤慨しておられました。
 私はいろいろな方からの現状について、もっと傾聴したかったのですが、鋸山や水仙ロードを歩きながらでは無理だったので、また次の企画に期待したいと思っています。この避難を余儀なくされた方々の東電に対する怒りは相当なものがありました。人災を引き起こしたにもかかわらず、だれも責任をとらない東電を絶対忘れないぞ!