ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

遺伝子b1型慢性肝炎の新薬とTPP問題

 「この女は多くの医者からひどいめに会わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった」(マルコ5:26)
 福島の除染作業は、集草・フレコンバッグ詰めと運搬などどれ一つとっても極度の疲労を伴うものでした。その中で大怪我をして、ここが限界と見切りをつけて松戸に戻って来たのですが、痛みが収まるにつれて内蔵と思われる別の箇所の痛みが出て来て、毎日続くので、おかしいと思い病院で診てもらいました。右肋骨の辺りから下です。
 結果はHCV(CLIA)17.7とありました。HCVC型肝炎の略、CLIAは化学発光免疫測定法の略で、12以上をC型肝炎の抗体が高力価(高いという事)であると言います。医者の話では感染力の強い保菌者だそうです。
 ただネットで調べてみると、肝硬変(肝臓が繊維化して治らない)に至る繊維化の程度は、血小板の検査値で予測が出来、F分類(F0<正常>、F1<軽度>、F2<中度?、F3<高度>、F4<肝硬変>の5段階)で、正常値を20万とすると、現在23.3万で、慢性肝炎の段階に留まっているようです。
 私の肝炎は遺伝子型1bというもので、医者はそれによく効く新薬が出ており、8月末に保険適用が承認されるので、それを服用する事により、ほぼ100パーセント完治するからと勧めました。それには毎日1錠飲み、3ヶ月続けなければなりません。またその間2週間に1回外来で検査をしなければなりません。

 それでその新薬の事ですが、8月27日の東京新聞に載っていました。その新薬の名称は「ハーボニー」で、米国ギリアド・サイエンシス社が開発したものです。左画像はhttps://newswitch.jp/p/1514から拝借。
 ところがその薬価を見て、私は飛び上がりました(苦笑)一日(一錠)80,171円、三ヶ月で約670万円です。3割負担で約200万円となります。これでは私のような貧困者は服用が不可能です。
 ところが厚生労働省はそれを見越して、医療費助成を行うそうです。そうすれば月あたりの負担は最大2万円で済みます。これでも負担は私には重いですが、福島への移住又はボランティア活動の夢を捨てていないので、何とか服用しなければなりません。
 9月24日に医者から申請用紙が渡され、2ヶ月の審査を経て、早ければ12月から投与が可能だそうです。
 この新薬東京新聞によれば、副作用として咽頭炎、頭痛、倦怠感などが生じるそうですし、特に高齢者の場合、ウイルスが無くなっても、肝癌になる可能性は「低いながらもある」そうです。
 これが米国製薬会社のやり方です。開発に見合う高価な薬価の押し付けです。日本のような保険制度がない米国では、よほど豊かな人でないと670万円も払えないでしょう。現在肝炎から肝硬変に向かっている人は、諦めて肝硬変の副作用としての食道静脈瘤破裂、腹水、肝癌を甘受しなさいという事です。貧乏人は死ね!という事です。
 TPPが締結されていたら、日本の誇る皆保険制度は崩れ、医療費高騰、後発医薬品が阻止され、治療を受けたくても受けられない人々が多く出て来ます。米国製薬会社が本当にあくどい事を、この新薬ハーボニーから思い知らされました。
 さて私はこのほか、後発品のない糖尿病の高い薬も飲まなければならず、現在友人のやっている考古学の研究所のアルバイトをやっています。貝の分類、計量などの軽い仕事ですが、膨大な貝の量で、家に帰るとやはり疲れます。仕事はずっと続きそうで、それを医療費のために蓄えておかねばならず、かといってやり過ぎると、一気に肝硬変・肝癌に進む可能性もあります。慎重に構えて12月の投与を待ちたいと思っています。ともあれ私は友人が発掘という仕事でなく、この負担の少ない仕事を与えてくれた事を感謝し、神に感謝したいと思います。
 さらに除染の作業は休憩時間を除くと、一日立ちっぱなしですから、これまで持病としてあった両足の静脈瘤がひどく悪化し、それがまたレストレスレッグ症候群という、寝床についた途端足がむずむずして神経に障り、薬なしでは絶対眠りに入れない難病も悪化させています。静脈瘤は日帰りの手術もあるので、これも受けておきたいと思います。
 また除染による内部・外部被曝?のせいか、右目の白内障も悪化し、視力が極端に落ちています。それも今は簡単な手術で治せるそうなので、受けるつもりです。
 もう一つ。ほとんど欠けてしまった歯ですが、除染作業に携わった人に訊いたら、そういえばこの仕事に従事してから歯がぼろぼろ抜けたという人にも出会いました。私は3・11以前の自分の写真と比べても、相当抜けたのが分かります。勿論因果関係は不明ですが、よく噛む事が食べ物の消化吸収のために益となる事を考えると、やはり総入れ歯にしておきたいと考えています。
 それらが全てうまくいったら、かなり健康が回復出来ると思います。除染が福島の人々の為にならず無念です。これから深刻化する災害復興公営住宅問題、まだ存在する仮説住宅問題、介護などの福祉問題、依然として高い放射線量への不安などの解消といった問題…是非関与したい、この実現を夢見て毎日を過ごしています(^○^)