ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

いわきCLT復興公営住宅

「ヤロブアムはエフライムの山地にシェケムを再建し、そこに住んだ。さらに、彼はそこから出て、ペヌエルを再建した」(列王第一12:25)

 復興(災害)公営住宅は、災害で家をなくした人に対して最低限の生活を出来るようにするために作られた住宅である。 

 CLTとは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルの事である。このパネル自体が柱や梁となる。右サイト参照。http://www.clt-kenchiku.org/wdoc/?q=grp02

 19年2月16日いわき市下湯長谷に建てられたCLT工法による復興公営住宅を見に行った。狭い道を慎重に運転しながら前方を注視していたら、すぐに分かった。ヒノキを使ったパネルの柱が見えたからだ。非常に特異な姿を呈する木造3階建ての災害公営住宅だった。

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 東京新聞によると、これは国内最大級だそうだ。これまで見慣れて来たコンクリ5階建ての災害公営住宅は、どこでもこの規格ですぐ分かる。住む事を余儀なくされた人々には、ぬくもりを感じさせない、無機質なものとなっている。

 だから国産ヒノキをふんだんに使ったこのCLT工法住宅、現在は単価が高いので普及を妨げているが、やがては広まってゆくに違いない。コンクリだと損傷したら、重機を使って壊すしかないが、このCLT住宅は接合にボルトとビスを使っているので、容易にリサイクル出来る。

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 まだ出来たばかりだから、印象としては美しいというほかないが、何だか新しい建築文化の誕生を思わせる。ヨーロッパでは、既にこの工法で、中高層の建物が多く建っている。

 浪江出身のTさん夫婦は、この温かみのある和室が気に入って入居したが、コンクリと違って保温性に優れているから、冷暖房費の節約にもなると言う。

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 あとは避難して来た人々が安心して暮らせるように、いわき市は家賃など大幅に上げないで、と願うばかりだ。

 半壊状態の築50年近い我が家を修繕してから、俄然建築に興味を持った。時間があれば、素材に木材(竹を含む)を頻繁に使用する、「和の大家」隈研吾氏の建築など見て回りたいと思う。