ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

離婚によるダメージ

 朝日新聞の6月6日の記事に、親の離婚で辛い思いをした子どもたちの事例が幾つか載っていました。
 以前子どもに先立たれた親がやっと重い気持ちを吐露するようになってきた事を書きましたが、今回は親が離婚し深い心の傷を負った子どもたちがその気持ちを発信し始めたという点で対照的です。子どもたちへの心のケアが必須になって来たという事です。
 親の離婚で父方の祖父母と伯母に育てられた子は毎日泣いていましたが、それにより施設に入れるぞと脅され続け、強いストレス状態に陥りました。その子は大学生になり、交際相手が出来てやっと落ち着いて来たそうです。
 別居の父親に会いに行っていたら、母親からなじられ、自分が結婚する気持ちを失った女子大生の例もあります。
 父方の祖父母に引き取られ、母は死んだと言われ続け、高校生のとき真実を知ってショックを受け、自分に自信が持てなくなってカウンセリングに通った事のある、現市民団体「心の絆を大切にする会」の会長等々。
 そこで棚瀬神戸親和女子大学教授は、「離婚が子どもの心に与える影響は想像以上に大きく、対応を誤ると、いつまでも引きずることがある」と話し、警鐘を鳴らしています。
 これまで例えば円より子などがニコニコ離婚講座を開いたり、「妻たちの静かな反乱」などという本を書いたりしていましたが、そこでは離婚に至る夫と妻の事が詳しく書かれていても、子どもの立場からの発言はほとんどありませんでした。
 それがやっとあちこちで子どもたちの視点からの親の離婚の捉え方が明らかになりつつあります。こうした声が大きくなればなるほど、親の離婚というものが重大な問題である事が判明し、たやすく「離婚の勧め」など出来なくなるでしょう。
 とは言っても、アメリカなどは2組に1組が離婚していると言われ、今後の経済情勢でどうなるか分かりませんが、クリスチャンの数が激減しているようでは、当然の成り行きかも知れません。日本も後を追っているわけですから、その対策はかなり長期化するでしょう。
 その場合アメリカでは曲がりなりにも聖書の土台があり、これまでしばしばリバイバル運動も起きており、健全な家庭への復帰という事もあり得ますが、日本はその土台がないので、いずれアメリカを抜くような事態になるかも知れません。上記したような子どもの「逃れの場」がますます必要になるでしょう。
 聖書の教えは明確です。結婚した二人は一体です。「それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません」(マタイ19:6)。
 そしてその結婚した夫婦については、「あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい」(エペソ5:33)とあります。こうした健全な夫婦から健全で幸せな子どもが生まれて来るのは間違いありません。
 何事も聖書に従って行けば、諸々のトラブルは解消します。