ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

創世記の善悪の知識の木の実とりんご

 りんごという果物を考えると、すぐその産地として青森県が浮かびます。その収穫は秋から冬で、その時期に台風が直撃すると大きな被害が出ます。
 ふじ、つがる、国光、紅玉など多様な種類のものが出回っていますが、糖尿病者には関心の深いGI指数は、バナナよりもりんごの方が低く、栄養の面から価値がありそうです。ただ市販されているものは、バナナの方が安く、それも一本の半分で食べた〜という感じがするので、食べ過ぎない限りはバナナを買っています。
 このりんごですが、勿論聖書にも出て来ます。「干しぶどうの菓子で私を力づけ、りんごで私を元気づけてください。私は愛に病んでいるのです」(ソロモンの雅歌2:5)。それほど箇所は多くなく、この雅歌に集中しているようです。ヘブル語はタップーアハです。
 なぜこのヘブル語を出したのかと言いますと、最近の米国AiGという創造論のサイトにそれが載っていたからです。
http://www.answersingenesis.org/articles/2010/06/29/satan-the-fall-good-evil-fruit-edible
 米国では衰えたとは言っても家庭で親が子どもたちに良く聖書の絵本を読ませています。ところが有名な創世記のアダムえとエバの箇所を紐解くと、そこにはエデンの園があり、神である主は「食べるのに良いすべての木を生えさせた」(創世2:9)とあります。
 ノアの洪水以前の世界では、気候も全く安定しており、神は人間にとって良い全ての種類の木をエデンの園に植えられたのです。いちじくやオリーブ、ざくろ、なつめやし等々、そして勿論「タップーアハ」=りんごもあったでしょう。
 ところがAiGのボディ・ホッジ氏は、このエデンの園の木の実を描いた多くの絵本を見て、がっかりしています。なぜなら最初の人アダムとエバが食べた木の実はこのタップーアハであったとし、二人がそれを食べているよう描かれているからです。
 ところがこのエデンの園で二人が食べたのは、実際には「善悪の知識の木」と呼ばれているもので、ヘブル語はエツ(木)・ハッダアト(知識)・トーヴ(善)・ヴァ(そして)・ラア(悪)という長たらしい名前です。これを絵本作家が間違って「りんご」の絵にしてしまっているのです。その混乱は聖書のラテン語訳、つまりラテン語ウルガータにあるらしいという事を、ホッジ氏は指摘しています。
 でも聖書はただ「善悪の知識の木」としか記していませんから、それを勝手に「りんご」と解釈してはいけません。
 そしてこの木の実だけは、神が「食べてはならない」と二人に命じておられました。なぜなら「それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ」(創世2:17)と神は定めておられたからです。
 しかしまずエバが蛇の誘惑に負けてその実を食べ、続いてアダムもそれを食べました。それで「ちょうどひとりの人によって罪が世界にはいり、罪によって死がはいり、こうして死が全人類に広がった…」(ローマ5:12)という重大な事態に陥ってしまいました。
 今日人は生まれたら、必ず死にます。100パーセントです。それは病気や事故などではなく、神への背信の罪の結果です。
 そこでこのAiGのサイトではイラストを載せていますが、エバが手にしているのは「手榴弾」のような形をしています。

www40.atwiki.jp/soloclears/m/pag...uid%3Donより拝借。
 そのイラストはAiGのボスであるケン・ハム氏が、食べたら「本当に破滅の意味」で良いイラストだと冗談交じりに言っています。こうした類のイラストは日本人ではなかなか書けません。思わず笑ってしまいますが、次には真に自己の身を滅ぼすものと真剣に考えさせられます。
 神のご命令への背馳が罪であり、その結果私たちは苦痛のうちに死ぬ事になります。
 しかしエデンの園には「いのちの木」もありました。それは救い主イエス・キリストの雛形でもあります。この方を信じる人々に、神は永遠のいのちを賜物として授けて下さいます。