ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

東日本大震災の断層のずれ、日本海溝底まで達する

 2021年8月20日のNHKニュースサイトで、「東北沖合 巨大地震の断層確認」という題のニュースがあったので、早速閲覧してみました。最初に注目したのが、岩盤ののずれが日本海溝の海底まで達していたという箇所で、これはすごいと思いました。朝日新聞にも夕刊にその模式図が載っていました。そしてその元の記事がネイチャー地球科学サイト(http://www.nature.com/ngeo/journal/vaop/ncurrent/full/ngeo1547.html)で記述されている事が書かれていたので、早速そちらを調べてみました。勿論そちらは学術論文なので、模式図はありません。しかしそのサイトで注目した図がありました。それは反射法地震探査というやり方で捉えたものです。東日本大震災の震央とそこから西方向、日本海溝を越えた陸地に至るまでの断面画像が鮮やかに得られ、新たに導入した高分解能反射法探査システムにより、その解析が行われて断層構造が確認されたのです。独立行政法人海洋研究開発機構が調べたもので、画像はそのサイトから借用。

 画像左上は1999年の調査で得た地下構造データ(a)、左中は地震発生から11日後のもの(b)、左下が新しい方法で得られた地震断層断面図です(c)。この1999年の調査があった為、長さ3キロ、厚さ350メートルに及ぶ堆積層の変形がよく観察出来たわけです。ちなみに日本海溝の深さは、最深部で8,020メートルもあるそうです。
 独立行政法人海洋研究開発機構では「東北地方太平洋沖地震では、地震断層の破壊が、いくつもの副次的な断層を作りながら、海側へ進み、海底に到達して止まったことが解明されました。これは、海溝型巨大地震地震断層とその変形構造を突き止めた世界で初めての結果です」と言っていますが、まさに画期的な成果と言えるでしょう。  
 しかしこういう図は私たち素人には分かりにくいので、上記NHKニュースサイトから、これをもとにした模式図を借用しました。

 海溝軸は太平洋プレートが、日本列島の乗っている北米プレートの下に沈み込む部分で、その先で海底に至ります。断層はこの二つのプレートが押し合う形の逆断層と呼ばれるもので、陸側プレートは海側プレートの上にのし上がっています。それを左下C図で見ると、少なくも4つの断層が点線で示されているのが分かります。それも海溝の底から斜め上に向かっています。またその断層により、海側のプレートでは堆積層が圧縮され、広範な変形を起こしています。これらを観察しますと、今回の地震が改めて巨大なものであった事が分かります。
 それは反射法地震波探査システムの開発によって可能になったわけです。昔なら日本海溝の深い所をて探査するのは不可能と考えられていたようです。しかしこうした深海の底部まで詳しく知っておられれた方がいます。聖書の神です。神はヨブに問われます。
 「あなたは海の底まで行ったことがあるのか。深い淵の奥底を歩き回ったことがあるのか」(ヨブ38:16)。
 これまで神だけがそうした海溝の底までご存じでしたが、人間は新技術で神の知識にちょっと近づいたという事でしょうか。