ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

人はなぜ髪を染めるのか

 朝日新聞の7月10日号の記事にヘアカラー染めの事が出ていました。
 若者は頭髪を好きな色に染めて「おしゃれ」を楽しみ、お年寄りは白髪を黒く染めて「若く見せよう」としています。
 頭髪の色は日本人は一般に黒色ですが、その色素はメラニンギリシャ語メラス=黒いから来ています→マタイ5:36)、それも特にユーメラニンと言うのだそうです。その分子式はオックスフォードの化学辞典によりますと、Cとなっており、生体内での合成はアミノ酸の一種チロシンを出発点に、極めて複雑なようです。という事は神が人を創造する時、それだけの複雑さをもって髪の毛も造られたというわけです。
 ですからその「非常によかった」髪の毛が加齢と共に白髪となるのは、メラニンが作られなくなるからです。これは人間が堕落した後の劣化作用の一つと見る事が出来るのではないでしょうか。それはアダムの子孫たる私たちの定めというか、ごく自然の作用です。
 しかし人間は罪人として不遜ですから、その老化作用に逆らうようにして、「自分を美しくしよう」「きれいにみせよう」とするわけです。自分中心で「醜い」ものを隠そうとする意図があります。
 その染色ですが、黒髪を茶色かなにかにしようとする時、二つの薬剤を髪に塗って浸透させるそうです。するとメラニンが脱色され、薬剤に含まれた染料で茶色などになります。
 ところでこの髪の毛は、士師記に出て来る有名なサムソンを引用するまでもなく、日に50〜70本が抜け落ち、生え替わり伸びて行きますから、いつでもこの薬剤が欠かせなくなります。しかし頻繁にそれを使うと、肝心の髪の毛が傷んでしまいます。
 この染色剤には必ず害があるに違いないと思って、いろいろサイトを調べたら、やはりありました!例えば以下のサイト。
http://hs-suzuki.net/shampoo/color.html
 そこを見ますと、その薬剤には強い毒性を持つ化学物質があって、ただ髪の毛を傷めるだけでなく、長く使用する事により人体そのものにも害を与えるのだそうです。その毒性は農薬の約140倍もあり、女性ですと乳がんを引き起こし、男性ですと精子を減少させるのだそうです。
 そうした長期的な影響を視野に入れると、やはり髪の毛は自然にメラニンが減少してゆくのに任せ、むしろそこでああ老けた、死もそう遠くないと考えるのが賢明であると言えるでしょう。
 聖書にも「若い男の光栄は彼らの力。年寄りの飾りはそのしらが」(箴言20:29)、「しらがは光栄の冠、それは正義の道に見いだされる」(箴言16:31)とあります。
 そのように他人の目を気にせず、正義である神を見上げて歩む正しい人にとっては、白髪こそ「光栄の冠」なのです。