ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ベツレヘムの生誕教会、世界遺産となるか

 2012年6月21日のタイム誌電子版(http://world.time.com/2012/06/21/palestinians-champion-jesus-birthplace-to-boost-statehood-bid/?iid=gs-main-lede#ixzz1yTSZ7lIW)に、「パレスチナ人たちはイエスの降誕地を防御して戦い、国家独立を得ようととしている」といった題で記事が載っていました。
 ベツレヘムはよくご存知のように、救い主イエス・キリストが降誕された町です。それは旧約聖書のミカ書で預言され、新約において成就しました。
 「ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである」(ルカ2:4−7)。
 このベツレヘムエルサレムから南西およそ8キロのところにあります。

 そしてその町では、イエスが生まれたと広く信じられている洞窟の上に、ほぼ1700年前に建てられた教会堂があります。ローマ・カトリック教会フランシスコ会)、ギリシア正教会、アルメニア使徒教会が区分所有しているそうです。左画像はhttp://blogs.yahoo.co.jp/rosseatsuko/21141031.htmlからお借りしました。

 パレスチナ人の中には勿論キリスト教信徒がいますから、この生誕教会とその場所の所属するベツレヘムを、世界遺産にというアイデアは浮かんで来ても納得が行きます。ただイスラエル旧約聖書だけを信じていますから、そこに啓示されている油注がれた王(メシア)イエス・キリストを、メシアとして認めていません。彼らがイエスを「私の神」と呼ぶのは、終末の時期イスラエルが周辺国に攻められ、3分の2が断たれる時になります。一方イスラエルの中にもユダヤ教信徒だけでなく、「メシアニック・ジュー」と呼ばれるキリスト教を信じるユダヤ人もいます。
 昨年9月23日パレスチナ自治政府アッバス議長は、国連教育科学文化機構(ユネスコ)に国家としてのパレスチナの国連加盟を申請しました。10月末の総会では、賛成107カ国(反対14カ国、棄権52カ国)で、「加盟国」として承認されました。勿論米国やイスラエルは反対しており、国連総会での決議は難航しそうです。
 ユネスコはまた、提出された生誕教会を世界遺産にという申請を、「重要な事柄」として位置づけていますが、イスラエルはそれをも阻止しようとしています。
 しかし6月30日の朝日夕刊では、29日にユネスコ世界遺産登録を決めたと報じました。 
 ですからベツレヘムパレスチナイスラエルの攻防の場となっており、そこを訪れる人々の安全が確保されなければならないでしょう(タイム誌によれば、ヨルダン川西岸を制覇しているイスラエルは、ベツレヘムへの出入りの場を支配しており、容易にそこに行けません)。旅行客が気軽に行けるようになるのは、いつの日の事になるでしょう。
 これらの問題が今度どう発展してゆくのか全く分かりませんが、全ては聖書の預言の通りに進んでゆくはずです。