ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

数学者天文学者ホーキングの新著と無神論

 8日発売になった英国の数学者・天文学者で、身体が不自由ながら世界的に有名なホーキングの『グランド・デザイン』(壮大な意匠とでも訳せそうです)が話題になっています。レナード・ムロディナウという学者との共著になっています。
 ホーキングと言えば、筋萎縮性側索硬化症という難病に冒され、車椅子の生活を余儀なくされていますが、その「奇抜な」宇宙論で、アインシュタイン以来と言われるほど有名になった人です。数学者でもある為に宇宙創世に「虚数時間」というものを持ち込み、物事を頭でのみ考えています。その内容は極めて難解で私たちには皆目分かりません。
 今度の『グランド・デザイン』もさぞ難解と思われそうですが、さてどうでしょうか。私は買えませんし、全くその気もありません。内容には、神は宇宙を創られなかったとか、神はほぼ死んだと宣言出来るとか、宇宙の創造には、何か超自然的な存在、又は神のようなものの介入は必要なかったとか、言いたい放題の事を言っているようです(例えばニューヨーク・タイムズのドワイト・ガーナー氏による)。
 しかしガーナー氏は、「全く残念ながら、安っぽく粗野なもの」という酷評をしています。彼の研究を詳しく追っていた人々には、何ら驚くべき事柄もないという事です。耳障りで不快なものが一杯詰まっているというのですから、アマゾンなどのサイトから購入しない方が賢明でしょう。
 創造論サイトのAiG(=答えは創世記に)でも、「注目すべきニュース」で少し触れていますが、その論客ジェイスン・ライル氏も、彼はビッグバンが神に代わるべきものであり、それは神の方法ではなく、神に代わるべきものを信じる事が求められていると言っている、といった主旨の事を述べています。いずれ本格的な批評が出るでしょう。
 基本的に科学者たちが再現出来るものが「科学」の名にふさわしく、単なる頭の中での想像は「科学」ではありません。虚数は数学の世界では有効かも知れませんが、神の時間の範疇では「虚数時間」などというものは存在しません。神は人の思いの「虚しさ」を知っておられます。
 「主は、人の思い計ることがいかにむなしいかを、知っておられる」(詩94:11)。
 ですから私たちは「テモテよ。ゆだねられたものを守りなさい。そして、俗悪なむだ話、また、まちがって「霊知」と呼ばれる反対論を避けなさい」という勧めを守らなければなりません。ここで霊知という言葉はギリシャグノーシスの訳語で、英語の欽定訳では「科学」となっています。口語訳は偽りの「知識」ですし、他の英訳でもだいたい「知識」です。ホーキングは神を意識しているので、次のみことばがぴったりかも。
 「というのは、彼らは、神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなったからです」(ローマ1:21)。