ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

2012年4月の「地球の日」と聖書的な気候変化の5つの段階

 2012年4月22日は「地球の日」でした。これは今日の地球環境について考える日として制定されたもので、40年前に始まりました。
 現在地球温暖化に向かっているとか、いや長い目で見ると寒冷化に向かっているといった論議がかまびすしいです。科学サイトを見てもほぼ毎日と言ってよいほど新しい研究が発表されています。
 4月21日のハフポストサイトにでは、米国クリントン政権の副大統領を勤めたアル・ゴア氏が寄稿していました。氏は環境問題にも詳しく、『不都合な真実』という本や映画で広く知られています。氏はレイチェル・カーソンの『沈黙の春」を引用しつつ、ごく短い文章を綴っています。それによりますと、十数年前科学者たちが予言した大きな衝撃を今我々が受けているという事で、温度の上昇、極端な気候、感染病の出現と再出現、そして海水面の上昇を挙げています。毎日9千万トンの地球温暖のもととなっている汚染物質を、開かれた下水道の如く空気中に排出しているのであれば、けだし当然なのでしょう。

 しかし4月22日のAiG(答えは創世記に)のサイトでは、世とは全く異なる観点から、2年前会長のケン・ハム氏が書いた論考を再録しています。。それを要約してみます。「地球温暖化ー異常な世界の中の正常な事」といった題です。
 まず疑問点からですが、1いつその変化が生じたか、2どんなタイプの変化が生じ、それはどの程度か、3その変化をもたらしたものは何か、4人間はそうした気候変化の影響を止めたり、逆転させたりする事が出来るのかといった事柄が挙げられています。ケン・ハム氏はそれを考えながら聖書に基づく創造論から、地球が受けた過去4つの気候変化と、これから起こる1つの気候変化について論じています。
 まず最初の創造の時点では完全に調和して世界が広がっていました。季節は巡り、地球に害を及ぼすような事は何もありませんでした。ところがその後造られた人間が堕落し、世界は一変してしまいました。地球全体に「呪い」がもたらされました。
 1変化の兆し。勿論聖書には何も書かれていないので、どんな気候の変化が生じたかは分かりません。しかし「被造物全体が今に至るまで、ともにうめき」(ローマ8:22)という聖書箇所から、とにかく自然において何らかの不都合な変化が生じたのは間違いないでしょう。
 2地球全体に及ぶノアの洪水。これが聖書で記されている最も気候の変化の原因です。「ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた。そして、大雨は、四十日四十夜、地の上に降った」(創世7:11−12)。
これによって、地球全体に及ぶ劇的な気候の変化が起こり、その影響は今日まで及んでいると言えるでしょう。プレート運動で諸大陸の再調整が生じた為、かつてと全く異なる気候のパターンが出現しました。でも神は洪水直後、ノアに対して「地の続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜とは、やむことはない」(創世8:22)と言われました。
 3地球の寒冷化。この激変後に気候が寒冷化し、大氷河期が生じました。世の地質学では地球45億年の歴史の中で、数回も寒冷期が訪れた事を記していますが。聖書の直接的言及は無いものの、最も古い旧約の書の一つであるヨブ記にはしばしば寒冷期の到来を示唆する箇所があります。
 「神の息によって氷が張り、広い水が凍りつく」(ヨブ37:10)。
 「氷はだれの胎から生まれ出たか。空の白い霜はだれが生んだか」(ヨブ38:29)。
 この時起こったプレート運動で、諸大陸の再配列が起こり、新しい山脈も生まれ、従来と異なる気候のパターンが生まれたのです。
 4地球の温暖化。地球はただ一つの寒冷期を終えて、徐々に温暖化が進み、小さな変動はあるものの、比較的安定な気候が続くようになり、今日に至っています。私たちは創造の初めに「地を従えよ」(創世2:28)と命じられた神のみことばに従い、出来る限り地球の環境を人間の益と、神の栄光の為に保全する義務があります。
 5終わりの最も劇的な気候の変化。ペテロ第二3:10に「しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます」とあります。この将来の出来事を正確に述べる事は不可能でしょうが、いつかこうした天変地異が起こります。ノアの洪水以後最大の気候の変化が訪れます。
 そしてその後は「しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます」(ペテロ第二3:13)とある、地球の完璧な状態が復興します。気候はもう永遠に地球と人々を傷つける事がありません。