ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

キングコブラなど猛毒な蛇の毒とそれに影響されない動物

 10月26日のニューヨークタイムズ電子版に、「キングコブラはどのようにしてその支配を保っているのか」という題の随筆が載っていました。
 キングコブラは光沢があり、機敏で用心深く、世界で最強の毒を持っています。
 その牙は7ミリリットルという大量の毒を出しますが、その一噛みで人間なら15分で、成長した象なら数時間で殺す事が出来ます。でも殺した後それらを食べるわけではありません。キングコブラが餌食にするのは他のコブラだそうです。それらも猛毒があるのにどうして食べられるのでしょうか?
 キングコブラを含む他のコブラは、神経に作用する毒を持っています。そして筋肉組織にある受容器と結合します。すると筋肉の収縮を制御する体内の化学神経伝達物質の一つであるアセチルコリンの力を阻害します。直ちに麻痺が起こり、呼吸器が障害を受けて不全となり死に至ります。
 しかしキングコブラはそうはなりません。それは他のコブラの毒が自己の受容器に結び付かないからです。だから自然界で「その支配を保っている」のです。
 でもそのキングコブラにも「天敵」がいます。それはマングースです。他の動物たちが逃げ惑う中、マングースコブラに立ち向かいます。時には噛まれたりしても、そのアセチルコリン受容器にコブラの毒が結び付かず、死ぬ事がないからです。それを生物学者たちは「進化的適応」だと言っていますが。
 自然界には他にもそうした例があって、やはり猛毒を持つ海蛇に対抗出来るものがいるそうです。その一例はウツボ科の海魚だそうです。
 さらに地上性のリスにも、ガラガラヘビ(その毒は組織を破壊し内出血を引き起こしますから、人間でも放置されると死にます)に対抗出来る種類のものがいます。それはリスの体内にある血清蛋白が毒を中和してしまうからです。しかしアラスカに生息する地上性リスはその血清蛋白を欠いています。そこにガラガラヘビもいないからだそうで、やはり進化論的な説明がされています。
 このヘビ毒が人間を殺す間接的な役割を果たした例が聖書にあります。
 それは最初の人アダムの妻エバの事例です。園にいたヘビは毒牙でエバを襲ったのではありません。その毒舌でエバを誘惑しました。「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか?」。その誘惑は強烈で、エバは負けて園にあった「善悪の知識の木」から」その実を取って食べてしまいました。
 実はその善悪の知識の木については、神によってこう命じられていました。「しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ」。そして罪とは神のご命令に背く事です。「罪とは律法に逆らうことなのです」(ヨハネ第一3:4)。
 従ってエバが食べたその木の実にこそ「死」をもたらす「成分」が入っていました。
 そしてエバが食べた後、アダムも食べたので、「ちょうどひとりの人によって罪が世界にはいり、罪によって死がはいり、こうして死が全人類に広がった…」(ローマ5:12)。これが人間の死の起源です。ヘビの巧緻な誘いこそ毒でした。またヘビに現在実際毒が存在するのは、神による遺伝子情報操作の結果と見られます。