ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米運輸保安局(TSA)による航空機旅客の厳しい透視検査

 感謝祭は日本ではおよそ関心がありませんが、米国にとっては大切な行事の一つで、その日(11月4週の木曜)の前後は空港などが大混雑します。
 ところで最近のニュースでは、米国各地の空港で混雑に拍車をかけるような事態が発生しました。それは米運輸保安局(TSA)による航空機旅客の厳しい透視検査があった為です、
 きっかけは前の年の12月25日、デトロイトに向かう旅客機の中にテロリストらしき者が紛れ込んでおり、下着に隠し持っていた爆発物を爆発させようとして、未遂に終わった事件があった事です。これは通常の空港の検査では見つからなかった為に、米運輸保安局が事態を重視し、新しい検査方法を開発しました。 その一つは「ミリ波センサー」というもので、人体のどこかに隠されていた拳銃や爆発物などが鮮明に映し出されます。
 もう一つが極めて評判の悪い「後方散乱X線スキャナー」と呼ばれている装置です。これは爆発物などは勿論のこと、人体の全身裸像が鮮明に映し出される為に、プライバシーの問題からかなりの乗客が拒否し始めたのです。]
 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20100106/1021974/?set=ocから拝借。
 そこでTSAはそうした乗客に対し、パットダウン(銃などを持っているかどうか叩いて調べる方法)を行いました。これも障害者などにきつい検査でした。
 その為渋滞している列の中から、検査官に対して相当なヤジや罵声が浴びせられ、検査官自身も相当悩むという問題が発生しました。感謝祭という大事な行事がこの検査の為に「感謝」どころでなくなってしまったのです。
 米国とイラクやアフガンとの戦いが続く限り、そうしたテロ行為はなくならないでしょうから、米当局としてもその検査をやめるわけにはゆきません。しかし検査官がよからぬ思いを抱かないように、様々な規制が敷かれているようです。でも検査対象は人間だけでなく、膨大な荷物もそうですから、今後絶対見落としはないという保障はないでしょう。
 では聖書の神ならどうでしょうか。
 「造られたもので、神の前で隠れおおせるものは何一つなく、神の目には、すべてが裸であり、さらけ出されています。私たちはこの神に対して弁明をするのです」(ヘブル4:13)。
 ここで全知全能の神の御前で隠し通せるものは何もなく、被造物は裸同然である事が述べられています。それは神には単なる隠されたモノが視とおせるばかりでなく、人間同士では分からない「心」も同じです。人の心に隠されたどんな悪いことも、神は見つける事がお出来になります。
 「人の心は何よりも陰険で、それは直らない。だれが、それを知ることができよう。わたし、主が心を探り、思いを調べ、それぞれその生き方により、行ないの結ぶ実によって報いる」(エレミヤ17:9−10)。
 いかに優秀な人間の頭脳にも限界があります。しかし神の目には人の隠されたところ、モノの隠された場所…の全てが露わにされます。