ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

オバマの「イエス・ウィー・キャン」(我々は出来ると言う意味)ではなく、「イエス・ウイー・スキャン」(我々は読み取れるという意味)は可能か

 2011年9月9日のサイエンティフィック・アメリカンサイト(英文)に、「イエス・ウイー・スキャン:9・11以後の空港検査技術は、我々をもっと安全にしたのか」といった題のレポートが載っていました。
 オバマ大統領は大統領選挙期間中に「我々は出来る」と言いましたが、現在未曾有の不況の中で苦境に立たされています。
 一方9・11同時多発テロ事件が起きてから、米国ではテロリストたちの侵入を防ぐ為、特に空港において全ての市民や旅行客を対象に、持ち物に不審なものがないかどうか、躍起になって調べて来ました。
 しかし空港での持ち物検査や身体のチェックは時間がかかります。大勢の旅客を捌き切れませんから、ここ10年のうちに効率のよい様々な検査機器を開発して来ました。

 例えば2010年6月12日のブログで「ミリ波スキャナー」(ミリ波パッシブ撮像装置)に触れました。もう一つは「後方散乱X線検査装置」というものです。ちなみに前者は人体が発する微量のミリ波を検出する為の装置で害はないそうですが、後者は1回の空港検査で1ミリシーベルト被曝するそうです。
 左の画像を見ても分かりますが、後方散乱X線画像(女性)は、テロリストたちの武具を発見する事が容易ですが、一般の旅客にとっては裸体がもろに見えてしまうので、当然プライバシー侵害の問題が生じて来ます。そこでこの検査方法を拒否した客は、全身の触診検査を受ける事になります。これもはなはだ不快なものです。
 さらに9月27日のサイエンティフィック・アメリカンサイト(英文)では、本人固有のバイオメトリクス認証方法(=指紋、網膜、声紋、虹彩など個人に固有の生体的な特徴を認識する方法)が、ニューヨーク州立大学動作解析研究所のブレグラー教授らを主体により深められている事が報じられていました。
 これではさしものテロリストたちが米国に侵入する事は困難に見えます。しかし上記ASTの2つの報告を見ますと、どうも違うようです。彼らは戦術を変えてもっと巧みな侵入方法を考え出す可能性がありそうなのです。「いたちごっこ」です。それではこれまで開発した方法が無駄になり、費やされた膨大な開発費用は虚しく捨てられる事になるでしょう。人間は結局疑わしい者たちを100パーセント把握する事が出来ないという結論になりそうです。
 では聖書の全知全能なる神ならどうでしょうか?
 「造られたもので、神の前で隠れおおせるものは何一つなく、神の目には、すべてが裸であり、さらけ出されています。私たちはこの神に対して弁明をするのです」(ヘブル4:13)。
 この神に対しては幾ら有能なテロリストたちでも降参するでしょう。