ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

アイルランド危機の原因

 12月14日の朝日新聞は、アイルランドの危機的状況を報じていました。
 先に欧州ではギリシャの巨額な財政赤字が発生し、その救済の為に欧州連合国際通貨基金が動きましたが、今度はアイルランドが同じような状況に陥り、やはり欧州連合国際通貨基金の金融支援が決まりました。
 その財政破綻の原因は、不動産ブームでアングロ・アイリッシュ銀行が過剰な融資を行い、他の銀行もそれに倣ったところが、当の不動産会社の経営が行き詰まってしまった事に端を発しているようです。
 それは1990年代の日本のバブル崩壊と何やらよく似たような現象です。特にこうした銀行などは、日本から教訓を学ぼうともせず、相変わらず金の魔力に取り付かれてしまったようです。
 そして本格的に財政がおかしくなったのは、会社の倒産であおりを食らった銀行を、国が「丸抱え」した為だとあります。2年前政府は銀行のほとんどの債務を保証すると約束したそうですが、その為に財政赤字が急膨張し、国破綻の危機に近づいてしまったようです。
 これは当たり前の事で、国民の怒りは心頭に発しているようです。かつての日本は該しておとなしかったようですが。
 所詮膨大な債務証書を政府が全て引き受けられるわけがありません。少々頭の良い人々が知恵を絞っても、明らかに限界があります。
 ところで聖書ではこの債務証書についてどう言っているでしょうか。
 「いろいろな定めのために私たちに不利な、いや、私たちを責め立てている債務証書を無効にされたからです。神はこの証書を取りのけ、十字架に釘づけにされました」(コロサイ2:14)。
 ここでは神は全く罪のない、公平で聖なる「債権者」であり、私たち人間は内なるたましいに「罪」という債務を負っています。それが死をもたします。「罪を犯した魂は必ず死ぬ」(エゼキエル18:4口語訳)。そのように債権者である神は全ての人に対して「債務証書」を持っており、それを支払えない人は死ななければなりません。でもそのいのちの贖い代を神に対して支払う事の出来る人は誰もいません。「たましいの贖いしろは、高価であり、永久にあきらめなくてはならない」(詩49:8)。アイルランドの銀行が国に対して負った「債務証書」など全く追いつかない高価なものだから、罪を負った人は支払えません。 けれどもその債務証書を無効にされた方がおられます。それが神と人との間の仲介者である救い主イエス・キリストです。神はキリストと共に私たちの債務証書を十字架で釘付けにして下さいました。それゆえその事を信じる者は誰でも、債務証書がなくなり、神との和解が出来ます。