ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

好きな音楽、不可欠な音楽とドーパミン

 1月18日の朝日新聞は「音楽、楽しさの源はドーパミン」という題で、ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に載ったマギル大学(カナダ・モントリオール)研究チームの成果を紹介しています。幸い英語の論文は無料で公開されていたので、早速ダウンロードしてハードディスクに格納しました。しかし非常に長い論文であり、グラフやPET(放射断層撮影法)、fMRI(機能的磁気共鳴映像法)の画像が多くあって、多忙な身ではとても読みきれません。
 そこで朝日やブログサイト(http://shigesfavoritethings.blog.so-net.ne.jp/2011-01-11からお拝借)の簡潔な要約を参照しました。
 それによりますと、クラシックやジャズなど好きな音楽を聴くと良い気分になるのは、脳内で快感伝達物質ドーパミンが大量に分泌されているからだそうです。ドーパミンは脳から出るホルモンで、おいしい食べ物を食べた時、向精神薬を飲んだ時、大金を獲得した時などに快感を得ると分泌されます。
 今回研究チームはぞくぞくするような音楽を聴いた時もドーパミンが分泌され、且つ好きな音楽が聴けると期待しただけでも分泌される事を突き止めました。逆に好きでもない音楽を聴かされた時は分泌されなかったそうです。その事実は上記PETやfMRIにより、ドーパミンD2受容体に結合する化学物質ラクロプライドの量を測定する事により判明しました(英文論文に詳しいグラフ、画像が載っています)。
 私はクラシックが好きで、昨年創造論研究の仲間とサントリーホールに行き、チャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」を聴き終えた時、思わずブラボーと叫んでしまいました。いつもは恥ずかしくてとてもそんな声は出せず、ただ拍手だけですが、その時だけはおそらく大量のドーパミンが出たのでしょう。
 ところでこの論文の序文を見ますと、「人間は音楽や芸術といったさらに抽象的な刺激から快楽を得る能力があるが、それらは生存の為に直接不可欠なものではない…」といった意味の事が述べられていました。
 確かにこの世で音楽といった抽象的な快楽は生きるのに不可欠ではないでしょう。
 しかし私たちクリスチャンは日曜のみならず日々神である救い主イエス・キリストを賛美しています。この聖歌や賛美歌は礼拝に不可欠なものです。でも確かに食べ物のように生存の為に必須というわけではありません。
 聖書によればこの世の終わりが必ず来ます。そして私たちを罪とその結果としての死から救い出し、地上に再臨される主イエス・キリストを、感謝と共に永遠に賛美します。「【賛歌。感謝のために。】全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ」(詩100:1)、「感謝をもって主に歌え。立琴でわれらの神にほめ歌を歌え」(詩147:7)。
 これらは永遠に生き続ける信徒たちへの命令であって、不可欠なものです。神の国では私たちは賛美なしにはいられません。もはや地上でのドーパミンのようなものが分泌される事はありませんが、賛美しながら自然に高揚感、快感が得られるでしょう。