ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

たばこのタール沈殿物多環芳香族炭化水素にベンゼン環のフェナントレンを加えると数十分でDNA損傷

 1月23日のフィズオルグサイトは、「厳しい警告:喫煙は吸入後数十分で遺伝子を損傷する」という題で、米国化学会発行のジャーナルの論文要旨を載せていました。
 喫煙はもはや吸う人のみならず、受動喫煙となってしまう人をも傷つけるという点では自明の事実です。米国では躍起になって禁煙を啓蒙していますが、それでも2005年から喫煙率は横ばいだそうです。まして規制の甘い日本では、値上げによる一時的な禁煙はあっても、また元に戻ると思います。
 ところで米国化学会のスティーブン・ヘクト博士らは、肺がんが毎日3000ものいのちを奪っており、主として喫煙によるものである事を指摘していますが、喫煙で多環式芳香族炭化水素(PAHS=タールで見られる)という有毒物質が、肺がんをもたらす犯人の一つである事を示しています。しかしそれがが人間のDNAに損傷を起こす特殊な仕組みが詳しく究明されていませんでした。
 そこで研究者たちは標識をつけた多環式芳香族炭化水素であるフェナントレン(*コールタールから分離される)をタバコに加えてみました。そしてタバコを吸う12人のボランティアたちの体内において、その最終結果がどうなるのかを追跡してみました。

するとフェナントレンは血液中においてDNAを壊す事が分かっている有害物質を、速やかに形成する事が判明しました。それは突然変異をもたらし、結果的にがんを引き起こします。
 ボランティアたちはこの物質を、或る時間の枠内において最大限まで生み出させてみました。するとどうでしょうか。驚くべき事に喫煙を止めてから僅か15〜30分で、その効果が出たのです。あまりに迅速だったので、血液に直接その物質を注射するのと同じほどでした。
 それは喫煙で吸い込んだ多環式芳香族炭化水素代謝では、初めて詳しく調べられた事になります。
 ところでこのタバコを吸い込み自らの大切な遺伝子DNAを壊してがん化させ、吐いては他人の肺を傷つけ肺がんを起こさせるという作用、キリストの言われた「外側から人にはいって、人を汚すことのできる物は何もありません。人から出て来るものが、人を汚すものなのです」(マルコ7:15)とは、ちょっと異なります。勿論キリストは外側からはいるものとしては、食べ物=物質の事を示しており、人から出るものを心の問題とされました。後者は邪悪な人の心に溜められていたものです。それが出る事で他人を汚すのです。タバコで言えば、吐き出す行為は他人を傷つける事が分かっているのに止められない。つまり他人を傷つける事に痛みを感じない、気遣いをしない自己中心の邪悪な心から出ているのです。前者について言えば、キリストの時代ほとんど問題にもならなかった物質的な事柄でしょう。それが自らを汚す結果になるのは、タバコという有害なものを生み出した人間の悪い考えによるもので、いわば自業自得です。
 とにかく自分も他人も汚すタバコは一刻も早く廃止するべきです。