ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

スズメの「少子化」、守るのは親鳥だけでない

 2011年1月16日の天声人語では、様々な鳥の話題を引用しつつ、親に虐待されている人間の子の事にちょっぴり言及していました。
 その中では特に最近のスズメの「少子化」が取り上げられています。岩手医大の研究で「スズメに一人っ子が増えている」そうです。繁殖期の雛の数は一番多い農村部で2羽、商業地で1・4羽ほどだそうです。ここ20年で半減したそうです。
 その原因は「都会ほど瓦ぶきの家が減り、広い巣を作れる場所が減ったせいもあるらしい」との事です。家の造りが変化し、スズメも住宅難になったようです。
 ですから親鳥は1羽2羽を懸命に守っているという事になります。
 ところでスズメの効用となると、一体何でしょうか。ネットを見ると「焼鳥」が珍重されているようです。肉などは小鳥の中でも美味とされているようです。それも特に冬季のものが美味しいそうです。
 聖書の時代でもこのスズメは食用の為に売られていたようです。「五羽の雀は二アサリオンで売っているでしょう」(ルカ12:6)。このアサリオンというローマの小銅貨の価値は、当時の労働者の1日の労働賃金の16分の1だったそうで、専ら貧乏人の食料として売られていたわけです。
 でも次が大事です。「そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられてはいません」(同)。創世1:20によると、神は「鳥は地の上、展の大空を飛べ」と言われ、翼のあるすべての鳥を「創造」されました。勿論その時点では鳥は人間の食用とはなっていませんでした。エデンの園において人間の目を楽しませる鑑賞用に造られたのでしょう。ノアの洪水以後スズメは食用として利用されるようになったのではないでしょうか。
 しかしそんなスズメのようなちっぽけな1羽でも、「神の御前には忘れられて」はいなかったのです。神の赦しなしでは1羽も地に落ちる事はありませんでした。
 ましてスズメより「すぐれた者」である人間は、神が特別に留意しケアして下さいます。この神を畏敬し、信じる人ならなおさらそうです。
 「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」(ピリピ4:6−7)。
 翻って天声人語の作者は「保護者の顔をしたカラスやヘビに育てられる子」を思っています。少子化の中で幼い子どもたちが虐待されています。どんな親でも無条件に子どもを愛し、守り心遣いをする時代は去りつつあるようです。そのカラス親、へビ親たちが主なる神によって変えられ、信仰を持てたら、子に対する虐待は無くなるでしょう。