ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ワールドカップ・サッカー優勝のドイツチームの罪

 「人から出るもの、これが、人をけがすものです。内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人‥」(マルコ7:20−21)。
 2014年8月3日の東京新聞連載「時代を読む」のコラムで、同志社大学教授の浜矩子氏が「あなたはどう歩く?」という題で、記事を寄せていました。
 その内容ですが、ワールドカップ・サッカーで優勝したドイツチームの、あるまじき悪いデモを紹介していました。
 この最終戦はドイツとアルゼンチンとの間で行われ、1対0でドイツが勝ちました。私はテレビを持っていないので、この優勝戦を観る事はありませんでした。ですからその後起きた出来事は浜教授の指摘により知った次第です。
 それによりますと、なんと優勝したドイツチームは、その熱狂的な場で、「肩を組み、隊列を組んだ彼らが、突如として腰をかがめた。前傾姿勢になった。まるで二足歩行になれていないような構えで、足をひきずりながらのろのろ歩く。そして叫んだ。『ガウチョはこう歩く』」。
 このガウチョは対戦相手アルゼンチンを含む南米人に対する蔑視的な表現です。
 さらにドイツ選手たちは、「さっと背筋を伸ばした。胸を張り、大きなストライドで誇らしげに行進し始めた」そうです。ちなみにこうした行進は、アーリア人はこう歩く」といった沈黙の表現だそうです。
 これを観て浜教授は怒り、慨嘆しています。そして「人間の心の奥底には、何が潜んでいるか解らない。興奮が頂点に達した時、その秘めたる深層心理が表に噴出して来る」。
画像はhttp://sankei.jp.msn.com/sports/news/140717/wco14071708410001-n1.htmから借用させてもらいました。
 しかしドイツチームの行動表現に固執する浜教授は、旧約聖書レビ記19:17「あなたがたは、心の中で兄弟を憎んではいけない」を引用して考えます。でも浜教授の見方は、おそらく信仰がない為、このみことばは適切なものの一つではあっても、あとの解釈がさっぱり分かりません。
 むしろ「深層心理」という言葉を使わなくても、上記聖書個所のイエス・キリストのみことばで十分です。人は信徒であろうとなかろうと、なかなか心の中にある様々な悪感情やひどい興奮を抑える事が出来ません。それを抑制してくれるのが、聖書のキリストの聖霊であり、信徒のうちに住んでいて下さるから、抑制出来るだけです。私も弱い者ですから、こうした記事やヘイトスピーチ原発事故責任者たちの無責任さ等に対して、憎悪の心が生じる事は多々あります。でもかろうじてこうした罪を犯さないで済んでいます。これは恵みです。
 プロテスタント発祥の地ドイツの青年だから例外、ではありません。誰もがこうした罪を犯す可能性を持っています。自分だけは違うという考え方は断固間違っています。
 勝ったチームが負けたチームに「塩を送る」ような余裕もなくなった現代、競技に「人種問題」などが持ち込まれると、開催の決まった東京五輪でも、こうした出来事が再現されないとは限りません。高慢、おごり、軽蔑、憎悪‥何でもありです。このささやかに見える罪が、燎原の火の如く燃え広がり、戦争へと結び付く可能性は十分あります。