ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

近藤誠理論から小林麻央さんの死を考える

 「そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。そこへ、アモツの子、預言者イザヤが来て、彼に言った。『【主】はこう仰せられます。「あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。直らない。」』。そこでヒゼキヤは顔を壁に向けて、【主】に祈って、言った。『ああ、【主】よ。どうか思い出してください。私が、まことを尽くし、全き心をもって、あなたの御前に歩み、あなたがよいと見られることを行ってきたことを。』こうして、ヒゼキヤは大声で泣いた。そのとき、イザヤに次のような【主】のことばがあった。『行って、ヒゼキヤに告げよ。あなたの父ダビデの神、【主】は、こう仰せられます。「わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。見よ。わたしはあなたの寿命にもう十五年を加えよう」』(イザヤ38:1−5)。
 これはヒゼキヤという王が人生半ばで病気になり、預言者を通し不治の病を宣告された時の事です。ヒゼキヤは大声で泣いて主に祈ったので、主は彼を憐れんでもう15年を増し加えられました。稀有な出来事です。皆が皆そうではありません。旧約でも新約でも病気で死ぬ人は、祈っても死ぬのです。
 大きな違いは新約で明確になった救い主イエス・キリストの到来です。この方への信仰だけで、神から永遠のいのちを与えられます。「イエスは言われた。『わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです』」(ヨハネ11:25)。肉体的に見れば皆死んでその身体は朽ち果てます。しかし霊魂は不滅で信仰により天に引き上げられ、永遠に生きます。まるで見て来たかのような事を言う、そう見た事のないものを真実として受け入れる、それが信仰です。
 教会のクラスでの話から。麻央さんがが最期に「愛している」と言って亡くなったのは珍しい、普通なら「ありがとう」と言って死ぬのでは?また海老蔵さんは幼い頃から青山学院に通っていた、そこの授業では必ず聖書の話も出て来るので、人生のどこかの時点で信徒になったのでは?教会にも行ったという記事もあるし。公にはなっていないけれど、二人はクリスチャンだったのでは?以上推測です。

 麻央さんは34歳、まさに人生半ばのヒゼキヤと同じでした。その身体のいのちを奪ったのは乳がんの転移だそうです。治療についてはいろいろな情報がありますが、あえて日本中の医者を敵に回して動じない近藤誠先生(セカンドオピニオン外来をやっています。http://kondo-makoto.com/)だったらどう考えたかと想像してみました。
 いわゆる放置療法です。乳がんだったら手術しない、抗がん剤は使わない、長生きしたければ痛みが出るまで放っておきなさい。痛みだけは辛いからモルヒネなど積極的に投与して下さい。本物のがんなら、もう発見した段階で他に転移しており、治療による延命効果はなく、逆にいのちを縮めるだけです、という近藤理論の中核の要約です。
 麻央さんはほんもののがんだったかも知れません。だったらもう覚悟を決めて、病院や医者を喜ばせるだけの治療を止め、また仕事よりいのちですからその仕事も止める。そして残された人生を思い切り楽しむ、有意義に過ごす、それが免疫力を増し、結果的に治療を受けた時より長生きする。そう近藤先生は言われるに違いありません。
 でもネットの情報より、最初の医者が「がんの確率は五分五分」、生検必要なし、マンモグラフィーでもがんの疑いなし、と言ったのが事実だったら、それこそ近藤先生の言う「がんもどき」です。何もしないで様子を見るのが正解。麻央さんは仕事に追われ精密検査を受けず、8ヶ月後にがんと診断されたそうですが、最初の時点で医者が誤診したなどと私は責めません。麻央さんは最初の時セカンドオピニオンを受けていたらと後悔していますが、私はそうは思いません。この2回目にがんと診断された段階で、治療すべきか放置すべきか、近藤先生の所へ行ってみるべきだったのです。しかし医者はアンチ医者を掲げる近藤先生のところを勧めるはずはありません。それで手術をしないで抗がん剤治療を選択しましたが、それこそ近藤理論で言えば間違い。麻央さんは受けるべきではなかったと思います。近藤氏は『47の心得』でも「抗がん剤はつらい副作用と『縮命』効果しか及ぼしません」と警告しています。
 けれども麻央さんはそういう事も知らされず、抗がん剤治療を受け入れました。そして世のがん患者の多数がそうするように、それでがんと戦って勝つというつもりだったのでしょう。
 マスコミやがん経験者その他、皆がそうした麻央さんの姿に打たれ、がんばれ、がんばれと唱えたようです。そんな事を続ければ疲れるに決まっています。ネットの情報では、「越えてもまた壁で疲れます」と漏らしたそうですが、当たり前です!日本人はその言葉以外に「ゆっくり休め」という素敵な言葉の選択肢がないようです。抗がん剤は病気と闘う自己免疫力を著しく損ねます。結果として抗がん剤で、本来ならもっと長生き出来るはずだったいのちを縮めたと推測します。だからいのちを縮めたのは、麻央さん自身の治療方法の選択間違いと、世間の頑張れ大合唱の為だったと言いたいです。
 とにかく死は老若の如何を問わず、必ずやって来ます。アダムが犯した罪の為です。「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル9:27)。しかし救い主イエス・キリストは、その罪により「一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放」(ヘブル2:15)する為、世に来られました。でも人々は上記イエスの言われた「私を信じる者は、死んでも生きる」というみことばを信じません。日本人口の99パーセントが未信徒で分からないのです。ゆえにイエスはそれを深く嘆き、涙し、憤られました。信仰は行いによらないので、麻央さんもヒゼキヤのように心で祈って救われたと信じたいです。ならば天国で会えるでしょう。かけがえのないこの世の人生、そのようにプラス思考で元気に長生きしたいものです。