東日本大震災その2
日本の大地震を各国はどう考えているのか、ネットを見てみますと、勿論第一に地震そのものへの関心です。
太平洋プレートが日本列島の乗っている陸側プレートに沈み込む境界(そこに日本海溝があります)で生じた地震と想定され、震源地は宮城県沖でした。しかしこの余震の強烈なものが茨城県沖でも起こり、それから推定して長さ600キロ程の範囲で岩盤が破壊されたものと思われます。推定マグニチュードは修正されたもので9、かつて無い規模のものでしたから、今後もその範囲にわたり大きな余震が幾つか起こる事でしょう。、筆者が4年ほど前まで住んでいた茨城で何度か大きな地震が起きましたが、今にして思えばそれは今回のものの前兆だったのではないかという疑念です。これから解明が進む事でしょう。
第二に津波です。この世界に通じる日本語の現象が、東北から茨城の海岸まで襲撃し、海岸線に位置する町などが壊滅的打撃を受けました。死者の数など計り切れない程で、最終的にはこの津波災害による死者数がうなぎのぼりになるでしょう。この仕組みのさらなる解明と防止の為に、世界中の学者たちが解析を行なう事になるでしょう。
第三に福島に位置する東電の原子力発電所の破壊事故です。海外ではこれへの関心が最も高くなっているようです。もし炉心の溶融で放射能が飛び散れば、日本全体に途方も無い影響を与えるでしょう。この報道に関しては13日(日)夕方、朝日新聞で久し振りに「号外」が出て、その詳細が報じられました。しかし私はまだそれにはパニックを防ぐ為の「報道管制」が敷かれているように思えてなりません。電力供給の為にかつての石炭や火力に代わる原子力発電が採用されてから久しくなりますが、これまで人間の誤りによる事故が多発し、その廃棄物の管理のずさんさも指摘されて来ました。その為根強い建設反対もあって、立地条件が制限を受け、相当数の発電所が断層の走る危険な地域に建てられて来ました。
これまで発電所で米国スリーマイルのような炉心溶融や、旧ソ連チェルノブイリなどのような原子炉暴走事故は生じていないものの、東海村でのずさんな加工法による臨界事故で、放射能被曝の恐ろしさは知れ渡っています。
人間はこの末の世に「知識を増そうと探り回ろう」(ダニエル12:4)と、神のみこころを外れて科学的知識を増そうとして来ました。デイクという聖書の注解者によると、それには現在の原子爆弾などの預言も含まれています(恣意的解釈にならないよう気をつけないといけませんが)。今回の原子力発電もその延長戦上にあります。
地球の地下深い所に眠るウラン鉱石そしてその中に僅かに含まれるプルトニウムを、科学者たちは戦争遂行の為に活用して来ました。そしてその知識を飛躍的に拡大して来ました。しかし結果は作れても、その廃棄を困難にしてしまいました。
今度の福島第一原子力発電所の3号機には、そのウランとプルトニウムを混ぜたMOX燃料を用いて、プルサーマル発電を行なっていましたが、大地震の為に炉心溶融の危機にあります。
昔人々は火を使用していろいろなものを加工してきました。今は効率と利益の追求で危険と隣り合わせの人工物の中に、「科学者たち」は庶民を追い込んでいます。いつも被害は貧しい庶民が被ります。「悪者ども(*上記のような科学者たち)は悪を行ない、ひとりも悟る者がいない」(ダニエル12:10)。
今回の大地震はそうした神無き日本人、金という偶像ばかり追求する日本人に対する神からの一撃と警告とは言えないでしょうか。