ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

国際原子力事故評価尺度で最悪のレベル7に引き上げられるまで

 4月12日の夕刊では、福島第一原発の事故が極めて重大で、国際原子力事故評価尺度(INES)のレベル7に相当するという、経済産業省原子力安全・保安院原子力安全委員会の発表を報じていました。
 これについては、3月11日保安院がレベル4としており、次いで3月18日放射線量観測結果を受け、米国スリーマイル島原発事故に相当するとしてレベル5に引き上げました。しかしその後は国際的な批判や国内の原子炉工学の研究者たちなどからの指摘がありながらも、「評価の見直しをしなかった」のです。
 しかし特に被害の大きい1〜3号炉を主体に、放出された放射性物質の推定総量は非常に多く、4月5日までにヨウ素換算で37万〜64万テラベクレル(>数万テラベクレル/1時間)以上となった為、急遽レベル7に引き上げられました。
 でも元京都大学講師の小林圭二氏によれば、原子炉の空焚きや水素爆発の起きた時点で、「レベル6以上は明らかだった」そうです。
 こうした事態を受けて朝日新聞の4月13日号は、前日報じた海外の「日本は情報を隠し、事故を過小評価しているのではないか」という批判を踏まえ、対応が「遅きに失した」、「事故を小さく見せようとする姿勢」であると、大牟田透科学医療エディターの論評を載せています。
 ワシントンタイムズ電子版では、西山英彦審議官(原子力安全・保安院)が「信頼出来るデータを得るまでは、公表を控えた」などと発言している事を報じていました。
 またニューヨークタイムズ電子版では、代谷誠治京大教授(原子力安全委員会)が「当初のコンピューターモデルでは、許容誤差が大きかった事への心配もあった」が、「内密にしていたのは公益の為だった」という事も示唆しています。さらにすぐレベル7に決定していたら、「パニック反応を引き起こしたかもしれない」とも言っています。
 これらから考察してみますと、政府や原子力安全・保安院が、国民に重大な影響を与えるレベル問題を隠して、嘘の発言をしていたのは間違いないと思われます。
 「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない」(出エジプト20:16)。これは有名な十戒のみことばです。
 「隠れているもので、あらわにならぬものはなく、秘密にされているもので、知られず、また現われないものはありません」(ルカ8:17)。
 「神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれる…」(伝道者の書12:14)。
 私たちはこの神を畏れ、人々に真実を語るよう努めるべきです。