ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

原発完全復興まで100年か

 4月14日の朝日新聞は、管首相が原発周囲30キロ圏を越える所でさえ、10年、20年は不毛の地となり、住む事が出来なくなると語ったそうです(報道では否定していますが、本音は間違いないでしょう)。別に隠さなくても、損傷度合いから見て復興に長い年月がかかるのは明白と思います。
 しかし同じ朝日でも英国の権威ある雑誌ネイチャーの4月11日電子版では、ジョフ・ブラムフィエル氏(米国グリネル大学で物理学などを修め、ジョンズ・ホプキンス大学で科学に関する修士号を得て、ネイチャ誌ロンドン支局において働いています)が、「福島は歴史的な浄化作用の準備をしている」という題で論考を寄せており、その冒頭では技術者や科学者の意見を集約する形で、今後数十年或いは百年までもかかるだろうと述べています。それは4月13日の朝日夕刊でも簡単に紹介されています(http://www.nature.com/news/2011/110411/full/472146a.html)。
 別のウエブサイト(http://enzai.9-11.jp/?p=1132)によると、原発製造に関わった東芝は、約10年で廃炉にするという案を、経済産業省と東電に提出、4月14日に社長が正式に発表しました。
 ところがブラムフィエル氏によると、米国スリーマイル島での浄化に取り組んで来たベテランの技術者は、おそらくそれより遥かに長い年月がかかるだろうと言っています。つまり炉心の部分溶融と爆発後の惨状では、放射性物質を除去する為に、注意深く練られた計画、技術的に手の込んだ計画が必要で、それにはより一層の困難さが伴うという事です。炉が安定するまで浄化作業は始められませんし、炉周辺ではさらに放射性物質が放出される恐れがあります。
 ブラムフィエル氏はスリーマイル島で浄化に関わった人々の困難な作業を紹介しています。多量の水で炉の冷却が進み安定したところで、炉そのものの浄化作業では、がらくたと高レベルの放射能の為、正しい損傷の調査は不可能で、炉心内部を見るまでに数年はかかるとの事です。
 さらに福島のような沸騰水型原子炉では、硬いステンレス鋼の蓋で密閉されており、重いクレーンで吊り上げなければなりませんが、そのクレーン自体すぐに燃え尽きてしまうと予想されます。炉心周囲はパイプやバルブが詰まっており、各炉の周囲に新しい建物を建設し、専用のクレーンを用いなければなりません。スリーマイル島で半年を過ごした核技術者のジャック・デヴァイン氏は、そんな作業は1ヶ月や2ヶ月で済むわけがないと言っています。
 それこそスリーマイル島よりチェルノブイリで実施されている作業で、スチールとコンクリートで作られた石棺を除く為の新しい建物は、1986年の事故以来約30年を経てようやく完成という予定であり、浄化作業まではあと50年、つまり2065年までかかるという事です。事故後ほぼ80年の年月が必要になって来ます。
 ですから英国の原子炉物理学者アラン・ジョンソン氏は、福島原発については「そこを封鎖し、100年待つべきだと思う」と主張しています。
 10年、20年ではなく、100年なのです!でもここは聖書を引用し、チェルノブイリより10年差し引いてみましょう。バビロンはエルサレムを荒廃させた張本人です。その荒廃地への復帰の預言です。
 「まことに、主はこう仰せられる。『バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる。』(エレミヤ29:10)。