ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

リビアのカダフィ大佐が選ばなければならない三つの事

 6月2日のタイム誌電子版(英語)に、「死、監獄、国外追放:カダフィが選ぶ三つの選択肢」といった題で、ヴィヴィエンヌ・ウオルトさんが記事を書いていました。以下の文章はネットのウイキペディアなどから得たものを纏めました。
 リビアカダフィ大佐は、1942年生まれのリビアの軍人且つ政治独裁者です。1969年以来国家元首として実に40年以上独裁政権の座にいました。これは現役では最長になるそうです。イスラム社会主義者として、長らく緑の革命を行なって来ました。
 しかしこれはどこでもそうですが、政権が長期に及ぶと必ず問題が生じて来ます。世界のテロリストたちを支援した為、米国などの国々との関係は悪化しました。特に反政府活動家に対する有無を言わせぬ弾圧が続いていた為、国民の不満は鬱積し、一触即発の状況となっていました。
 その頃近隣のアフリカ諸国、特にチュニジアやエジプトでの反政府運動が一定の成功を収めると、その効果はリビアにも波及しました。しかしカダフィ大佐はそうした一連の動きに批判的で、国内の反政府運動をいっそう弾圧するようになりました。
 その為リビアの国内ではカダフィの退任を求める反政府デモが激化し、2011年2月以後は流血事件が相次ぎました。リビアは自前の軍隊ばかりでなく、外国人傭兵も取り込み、そうした反政府活動家たちへの露骨な攻撃を開始しました。その為反政府活動は窮地に追い詰められ、国連はこの事態を無視出来ず、3月に至って、遂に英米仏を主体とするNATO北大西洋条約機構)が軍事介入する事態に至りました。
 国内を二分する軍の衝突は一進一退を続けて来たように見えますが、やはり欧米の軍事力が圧倒的で、ここに来てカダフィとその一派はかなり追い詰められて来ました。
 こうした状況下でタイム誌の論文が出されました。平和的な退場が本人によって拒否された為、三つの選択肢が遺されたわけです。1カダフィは戦闘による死を選ぶ、2カダフィは降参して逮捕・投獄され、裁判を受ける、3カダフィは国外追放される事を余儀なくされる、というものです。3番目の選択肢は国民が許容しないと思うので、タイム誌では南アフリカのズマ大統領が調停役になり、彼にそれを受け入れるよう勧めたとあります。
 こうしたカダフィ大佐に突きつけられた三つの選択肢の事から、直ちに浮かぶのが聖書にあるイスラエル国ダビデの例です。
 「ガドはダビデのもとに行き、彼に告げて言った。『七年間のききんが、あなたの国に来るのがよいか。三か月間、あなたは仇の前を逃げ、仇があなたを追うのがよいか。三日間、あなたの国に疫病があるのがよいか。今、よく考えて、私を遣わされた方に、何と答えたらよいかを決めてください。』」(サムエル第二24:13)。
 ダビデ王も政権が40年続くと、さすがに高慢になって来ました。その矜持により彼は国内の人口調査をさせました。軍隊の長は彼をたしなめたのですが、彼は耳を傾けず、それを強行しました。それが主なる神のみこころを大変損なった為、主は預言者ガドを遣わし、ダビデに対して三つの選択肢を選ぶよう命じられました。カダフィの場合と同じように厳しいものでした。ダビデはそのうち自らの死を選択しましたが、その罪は民にも影響し、7万人が死にましたが、そこで主は思い止まり、憐れみによってダビデを助けられました。
 リビアでもそうした解決法があるとよいですが、同じような歴史が繰り返されますね。聖書はいつも真理を語っています。