ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

あのチャイコフスキー国際コンクール、バイオリン部門の優勝者諏訪内晶子さんが脱税

 チャイコフスキー国際コンクールと言えば、ピアニスト中村紘子さんが審査員を務め、その体験を綴った本が非常に好評で、私も読んだ事があります。
 幼い時ラジオでピアノ協奏曲第一番を聴いて以来、大好きな作曲家の一人となっています。
 そのコンクールで優勝するには相当なプレッシャーがかかるのでしょうが、1990年そのバイオリン部門で、日本人として初めて優勝した事は大きく報じられ、私も鮮明に覚えています。デビューとなったCDでもバイオリン協奏曲が最初ではないかと記憶しています。その美貌と度胸が気に入っており(?)、他にもシベリウスのものなど手元にあります。
 私が神学生の時伝道で歩き回っていたのが町田市成瀬などを含んでいて、そこに住む諏訪内さんは何となく身近に感じました。
 そのファンでもあるのに、7月12日の夕刊で報じられた事は、私を愕然とさせました。
 つまり日本を拠点にしながら、海外での公演などの所得を意図的に隠したという理由で東京国税局の調査を受け、過去5年間7千万円ほどの所得隠しがバレてしまったのです。既に重加算税を含む3千万円を修正申告して納めたようなので、その罪を認めたという事でしょう。
 こうなると私としての個人的評価も変わらざるを得ません。初期の初々しい気持ちから華々しい海外公演という事で、名声を得て次第に慢心していったのではないかと考えます。自分の推測というより、聖書からの普遍的真理です。箇所は幾つもありますが、以下に1つ挙げておきます。
 「あなたの心は自分の美しさに高ぶり、その輝きのために自分の知恵を腐らせた。そこで、わたしはあなたを地に投げ出し、王たちの前に見せものとした。あなたは不正な商いで不義を重ね、あなたの聖所を汚した。わたしはあなたのうちから火を出し、あなたを焼き尽くした。こうして、すべての者が見ている前で、わたしはあなたを地上の灰とした」(エゼキエル28:17,18)。
 諏訪内さんは「不正な商い」を隠そうとしたのでしょうが、新聞記者にすっぱ抜かれました。それで世の評価ががらっと変わる事はないのでしょうが、もし都合の悪い事実を密かに隠していたのなら、いずれ神のみ前に明らかになります。「隠れているもので、あらわにならぬものはなく、秘密にされているもので、知られず、また現われないものはありません」(ルカ8:17)と言われる全知・全能の神を畏れ、額をチリにつけ、悔い改めて一から出直すくらいの覚悟でないと、その業績は地上の灰となってしまうでしょう。私も自戒したいものです。