ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

中国遼寧省で見つかった孔子鳥化石の黒色色素ユーメラニンとその年代

 7月22日の米国創造研究所サイトでは、ブライアン・トーマス氏が「化石色素は長い年代を窮地に陥らせる」といった題で論考を寄せています。
 問題になっているのは中国遼寧省で発見された孔子鳥化石に残留していたと見られるユーメラニンという色素の事です。
 ユーメラニンメラニンをネットで調べて見ると、「最も重要なメラニンの作用は、皮膚の表皮細胞を紫外線から守ること。メラニンは、紫外線からケラチノサイト(表皮細胞)のDNAを守るために、帽子のような役割を担う」とあります。さらに「メラニンには2種類あります。1つはユーメラニンと呼ばれる褐色〜黒色のメラニン。もうひとつは黄色〜赤色のフェオメラニンです」ともあります(http://www.bihakunet.com/doctor/serial/03.htmlより)。

 スタンフォード大学SLAC国立加速器研究所に勤務している研究者たちは、最新鋭のシンクロトン高速走査蛍光X線分析法という手法を用いて、孔子鳥化石の骨や羽の部分を調べて画像にしました。そして分析したところ、ユーメラニンと関連する有機金属化合物(カルシウムや銅などの)を発見したとの事です。
 SLACニュースセンターのホームページを覗いてみますと、決して黒色色素ユーメラニンが発見されたとは言っていません。その画像を見てもあくまでカルシウムの分布状況だけです。しかしユーメラニン・キレート(錯体)の制御を受けているのがカルシウムという金属元素なので、その分布はユーメラニンの存在を示すものと研究者たちは解釈しています。それらが1億2千万年前から現在に至るまで残留していたという事だそうです。そしてそれから孔子鳥の羽は黒っぽいものだったと推測しています。
 でもブライアン・トーマス氏は論文を見て、なぜ骨・羽・ユーメラニン・カルシウムなどが1億2千万年も朽ちずに存在し得たか説明した研究者たちは一人もいなかったと言っています。
 かえってそれは孔子鳥の生息していた年代の新しさ、つまりせいぜい数千年前を示す証拠であると主張しています。最近動物たちの軟組織の化石がよく見つかりますが、それらは造られた年代が新しい事をますます立証しているようです。