ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

1967年7月人口1億人突破、しかし今後は?

 7月30日の朝日新聞夕刊「昭和史再訪」シリーズでは、1967年(昭和42年)7月に、日本の人口が始めて1億人を突破した事を記していました。
 私が生まれる前の1945年(昭和20年)の人口は、戦争という惨禍が続いていたにせよ、7200万人だったそうです。戦争に赴く兵士を育成する為、「産めよ殖やせよ」というのがスローガンだったそうです。1940年には優良多子家庭の表彰も行われるほど、国が産む事を奨励していました。
 それが敗戦となり、国策が崩れても、ベビーブームが起きて、その時私も生まれたのでした。それから22年経過して、2800万人も増加した事になります。
 ちなみに団塊の世代と言いますと、厳密には戦後でも1947〜49年の3年間に生まれた世代を指すそうです。その3年間で約806万人も出生したからです。しかしウイキペディアによりますと、もっと広く1946年〜1954年に生まれた世代も、そう呼んでよさそうです。
 それで朝日の記事によると、「一億人」という人口は大問題でした。政府も旧厚生省も学者も、そのように急増した人口をどう社会が支えて行けるのか、真剣に討議される事になりました。ですから記事の見出しにある如く、「産官こぞって『家族計画』」に取り組み始めたのです。避妊薬や避妊具がいっそう普及し、よからぬ事ですが、人工中絶も頻繁に行なわれるようになりました。
 それゆえこの徹底した家族計画の為、将来人口が減り始める事は、1億人突破当時から予測されていたそうです。実際2005年から自然減となり、今年7月の概算値では1億2792万人となりました。
 これからも少子化傾向は止まらないでしょう。核家族で育児のノウハウを知らない世代が多くなり、子どもなしで生活したいというディンクスと呼ばれる共働きの夫婦も、結構多くいると推測されます。さらに日本の経済の悪化も子を産むという事に悪影響を与えています。統計上貧困層と呼ばれる夫婦は、食べるだけで精一杯、子どもなんてとてもという事になってしまいます。仮に一人生んだとして、その子を人並みに大学までやれるのは、事実上不可能です。
 こうした事態、神は一体どう考えておられるでしょうか。創世記の始め、神は最初の人アダムとエバにこう言われました。
 「神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。『生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。』」(創世1:28)。
 これは人間が罪を犯し堕落する前の神のご命令でした。しかし堕落し、地に悪がはびこるようになり、神がノアとその家族8名を残し、世界の人口を滅ぼした後も、箱舟から生還したノアとその息子たちにこう言われたのでした。
 「それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。『生めよ。ふえよ。地に満ちよ。』」(創世9:1)。
 それを見ますと、全ての人が罪を犯している現代の全世界でも、子を生むのは祝福であって、神のみこころであると考えられます。ですから安心して子を生み、若い世代が増えて行く為にも、政府(ローマ13によれば、実は神によって立てられています)の責任は重大だと考えます。