ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

藤沼湖の決壊から8年

「ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた」(創世7:11)。

 2019年1月11日の新聞記事によると、福島県須賀川市の西部にある「藤沼湖」(正式には藤沼貯水池)の堤が、2011年3月11日の東日本大震災で崩壊し、下流に濁流が押し寄せ、7人が死亡、幼児1人がまだ行方不明になっている事、そしてそれから8年、慰霊碑の建設が決まった事を報じていた。丸10年になる2021年3月11日の完成を目指すという。

 既に建立されていた浪江町の慰霊碑を2017年10月30日訪れた事がある。太平山霊園にそれはあった。地区は請戸、高さ15・5メートルの大津波による死亡者は182名に及んだ。

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 浪江町で6年ぶりの事だった。写真は浪江町のもの。

 しかし須賀川市では10年目にしてやっとという感じである。それだけ遅れをとった理由は分からない。寄附金の集め方も協議中だという。

 農水省による「ため池百選」にも選ばれたこのダムが、震災で脆くも崩れたのは、ネットの情報では盛り土をして、一部コンクリで補強されていただけだったからだそうだ。老朽化による水漏れが再三生じ、さらなる補修が流域住民により要求されていたのだが。「わたしの民は二つの悪を行った。湧き水の泉であるわたしを捨てて、多くの水ためを、水をためることのできない、こわれた水ためを、自分たちのために掘ったのだ」(エレミヤ2:13)。これは全能者である神が、背いた民に対して発したことばで、霊的な事柄だが、人間中心主義の工事がいかに危ういものかを、端的に示している。

 湖に溜まっていた水は、150万トンという途方も無い量であるから、人口密集地ならもっと多くの被害が出た事だろう。からくも助かった人々は、恐怖におびえた。

 この湖の歴史や決壊後の様子、その原因については、以下のサイトから参照して欲しい。

www.youtube.com

 こうした出来事を見聞するたび、上記聖書個所、いわゆるノアの大洪水を思わずにはいられない。実にリアルな描写で、当時の全世界が水に飲まれ、ノアとその息子嫁たち、たった8人が生き残っただけだった。凄まじい大洪水は長期にわたり、地上の全てのものが壊滅した。

 この原因は「地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾く」という、人間の側の罪であった。

 その後地は復興し、ノアの子孫から私たちが生まれたのである。これはひとえに神の慈しみに他ならない。