ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

偽遺伝子は進化の産物ではない

 2011年8月23日、米国創造研究所(ICR)のブライアン・トーマス氏が「RNAの諸々の発見は、主要な進化論の主張が間違いであることを証明する」といった題で論文を投稿しています(http://www.icr.org/article/6310/)。
 偽遺伝子の定義としては「DNAの配列のうち、かつては遺伝子産物(特にタンパク質)をコードしていたと思われるが、現在はその機能を失っているものをいう」(ウイキペディアより)などがあります。従って「メッセンジャーRNAに転写されず、情報が発現されることのない遺伝子」(知恵蔵)という事になります。
 しかし最近の研究を見ますと、実際に偽遺伝子はその機能を立派に果たしている事が少しずつ分かって来ました。今年のRNA誌に「偽遺伝子:偽の機能なのか、それとも健康や病気に対する重要な制御因子なのか」といった題の論文が載りました。6人の著者が名を連ねていますが、残念ながらその「要約」しか閲覧する事が出来ません。
 それによりますと、「…実際ある偽遺伝子は蛋白質をコードするその『いとこたち』を制御している可能性があるように見える。多くの偽遺伝子は沈黙の遺物どころかRNAに転写されるし、ある組織に特異的な活性構造を示すものもある」と書かれていました。また「偽遺伝子はマイクロRNA(蛋白質への翻訳はされないが、他の遺伝子の発現を調節する機能を有すると考えられている、長さ20から25塩基ほどの1本鎖RNA)のおとりとして振る舞う事により、癌抑制遺伝子や癌遺伝子の制御が可能である事が示された」とも書かれていました。例えば別のサイトを見ますと、PTENP1(腫瘍抑制遺伝子の偽遺伝子)はPTEN( 腫瘍抑制遺伝子)の細胞内レベル調整が可能で増殖抑制作用を示す為、それが生物学的活性を持つ事が分かっています(http://cancerbiology.blogspot.com/2010/06/2ptenkras.html)。
 そしてトーマス氏によれば、偽遺伝子の突然変異が2型糖尿病や或る種の癌発現にに一役買っているという研究も審査されています。つまりもし偽遺伝子が重要でないなら、それが突然変異で破壊されたものがなぜ病気をもたらすのかという事になります。 
 そこでトーマス氏は偽遺伝子がダーウイン流進化の残り物ではなく、進化論的に発展して新しい遺伝物質になったのではない事を強調しています。偽遺伝子は進化の証拠ではないというわけです。トーマス氏は結論として「非常に多くの偽遺伝子が存在するのは、細胞がそれらを必要としているのであり、進化したからではない」という事が証拠により示されたと明言しています。偽遺伝子は創造技術の天才である聖書の神の産物です!