ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

mRNAのリボソームでの翻訳で新しく見つかった事

 「それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです」(詩139:13)。
 2013年7月17日の創造研究所サイト(ICR)では、ジェフリー・トムキンス博士が「新しい『ジャンクDNA』配列がタンパク質生成を活発に始める」といった題で、論文を引用しながら新しい研究成果を紹介していました。
 DNAにある遺伝情報がmRNAに転写され、それがタンパク質に翻訳されるという、遺伝情報の流れを生命のセントラルドグマ(=中心教義)と呼んでいます。
 その後逆転写酵素というものが見つかり、RNA→DNAという流れもある事が分かりましたが、現在でも依然としてこの中心教義は大切です。私たちはタンパク質なしで生きてゆく事が出来ません。ですから多くの研究者が現在この大切なmRNA(メッセンジャーRNA)の翻訳に至るまでの過程を詳しく追いかけています。

 2007年武村政春東京理科大学講師が出した『生命のセントラルドグマ』では、このRNAの働きについて詳細に記されています。それによりますと、このmRNAはDNAから転写された後、間もなく「帽子=キャップ=cap)をかぶせられます。DNAやRNAの基本構成は、リン酸+糖+塩基であり、この鎖の末端でリン酸が突出した側を5´末端と呼びます。この5´末端にキャップが付けられますが、その正体が7−メチルグアニル酸です。
 このキャップ付きのmRNAは、酵素による分解を免れ、細胞の核から出て細胞質のリボソームに達し、タンパク質に翻訳されます。通常このタイプの翻訳はキャップ依存性翻訳と呼ばれています。
 ところが最近のウイルス遺伝子研究では、この翻訳以外にキャップ非依存性翻訳というものの存在が確認されるようになりました。研究者たちはキャップ非依存性翻訳関与のmRNAに付く非常に多様な翻訳促進因子(TEE)を捕獲する技術を発展させ、ヒトゲノム全体にわたるそのDNA塩基配列と位置を確定しました。
 すると驚いた事にヒトゲノムに1万2千を越える翻訳促進因子の存在が見つかり、しかもゲノムの遺伝子の間に位置する事が分かりました。それは遺伝子から独立してRNAに複写され、それに付加される形になります。しかもこの塩基配列(1万以上)はかつてジャンク(がらくた)DNAと呼ばれ、意味のない配列と思われていた位置にあったのです。それが或る特定の場所でタンパク質生成を活性化させるわけですから、この重要な一点からも進化論者の唱えるジャンクDNAが全くジャンクではなく(彼らはゲノムの97パーセント以上を占めるこのジャンクDNAが進化の残滓であると解釈していました。しかしこれによっても、彼らは生命のセントラルドグマに関与するこの重要な翻訳促進因子が、進化の過程で無用のものとなったという仮説を捨てざるを得なくなりました)、創造主なる神の無限の知恵によるものという事がさらに強化された形になります。
 創造論を信じるのは信仰の問題ですが、進化論を信奉する科学者がそれを崩す研究を次から次へと発表しています。私たちもそろそろダーウインを捨てて、その説が今日の世界に与えている悲惨な現実を直視すべきではないですか?