ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

肉食の大切さについて

 私は35年前にマロリー・ワイス氏病という食道裂傷の病気を患い、手遅れにした為胃を全摘出する羽目になりました。その後15年ほど経過してから、突然血糖値が高くなり、直ぐにも糖尿病の合併症の一つである足の神経異常が生じてしまいました。
 私の手術は食道と腸を直接繋ぐ方法がとられたので、それまで普通に食べていたものを大幅に制限しなければならなくなりました。一過的に食後血糖値が急上昇し、4時間位持続してしまうからです。しかしその後は逆に急激に血糖値が下がり、甘いものを食べないと低血糖に陥ってしまいます。
 その為食事の管理が本当の糖尿病の方々と異なり非常に難しく、薬の処方とカロリー制限食でずっと様子を見て来ました。勿論1日1時間は歩く習慣も身につけました。それでも20年くらい一向に血糖値や平均値が安定しませんでした。
 今年3月初めて消化管ホルモンに働き、血糖値を安定させるジャヌビアという薬を処方してもらいました。そしたら平均値に限って言えば、5ヶ月のうちに7.2から5.8へと急速に正常化してしまいました。
 同時に今はやりの糖質制限食を実行し、パンもご飯もほとんど食べず、野菜も糖質の多いジャガイモ、サツマイモなどを避け、後は出来るだけ多くの食品を自分の手で作って食べるようにしました。
 これは画期的な薬だと喜んでいましたが、検査表を見ますと、これまで総カロリーの値が100前後と最低より低かったのですが、それがさらに83(8月現在)と低下してしまいました。極めて異常で肥満度の指標となっているBMIでも激痩せなので、栄養失調がまず考えられました。
 そこで図書館から高田明和ドクターの『脳によく効く栄養学』を借りて読みました。低コレステロールの弊害について詳しく書かれていたからです。
 私の場合現在は調理と運動以外ほとんどパソコンに向かい、考える仕事ばかりしているので、脳のエネルギー源ブドウ糖を相当消費しています。
 ですから何としてでも総コレステロールを最低の120位まで上げたいと思い、この本から必死になってヒントを探しました。
 得られたのは植物性蛋白質ではなく、多くの動物性蛋白質、特に牛や豚の赤身の肉を食べる事の大切さでした。
 「菜食、果物だけでは脳の健全性を維持できない…ダイエットにより肉などの摂取制限することがトリプトファン摂取の減少とともに脳の情動に異常をもたらし…アラキドン酸は、食肉や鶏卵に多く含まれているから、これらの食品を食べることがすすめられる」。
 聖書の食生活を辿って見ますと、人間創造の時点では菜食と果物だけでした。神が「見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる」(創世1:28)と言われた通りです。
 ところが人間が堕落し、ノアの洪水の裁きがあった後、神は残った人々にこう命じられました。「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた」(創世9:3)。これが肉食の導入になります。
 洪水後野菜や果物はほぼ全滅、やがて復旧するまで時間がかかります。そこで人が生きて行く為には、箱舟に乗った動物たちの肉も必要だと神は考えられたのかも知れません。ちなみにこの頃繁栄したネアンデルタール人も、最近の成果では「肉食」であったと言われています。
 それゆえノアの洪水以降急速に増えていった人間の食生活は、野菜、果物、肉と均衡のとれたものになったに違いありません。
 それはひとえに神の恵みであり、憐れみであると考えます。高田先生の本を読んでよかった!