ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

倹約が新しい規範となった

 2011年9月29日のタイム誌に「調査:倹約という『新しい規範』が規範となった」といった題の記事がありました。
 米国の一般市民の消費性向としては、お金を節約せずカードまで用いてモノを買い込み、限度まで浪費するというのがこれまでの生活様式だったと思います。
 ところが現在の米国は未曾有の不況、雇用創出はままならず、中産階級は没落し、貧困線以下の人々の数が急増しています。
 そうした中、2011年9月29日のタイム誌は、倹約問題を掘り下げて記述しています。
 その調査によると、米国人の相当数が数年前に比べ変身して、「もっと貯めよう、もっと倹約家になろう、経費を意識しよう、そして家族と過ごす時間をもっと創出しよう」というような気になったそうです。同時に高い品質のぜいたく品やサービスを買う事には後ろめたく思うようになりました。ですから家の維持、庭の手入れ、家の掃除、車の修理なども、出来るだけ自分たちで行なうようになったのです。新車は買わず、極力今ある中古車で我慢します。
 またスーパーのディスカウントセールの時に出かけ、「100円ショップ」もよく利用し、クーポン券も頻繁に使うようになりました。大阪人のように「値切る交渉」もしているそうです。
 そういえば「木を植えた女」でノーベル賞も受賞したケニヤのワンガリ・マータイさんも、日本に来て覚えた言葉「もったいない」を世界に広め、世界共通語として普及させようとしました。惜しむべき事に、彼女は9月25日71歳で亡くなりました。世界中が不況の中、彼女の「もったいない」がもっと浸透し、消費者を煽り環境を破壊するような企業が、どんどん消えてなくなる事を望みます。
 聖書にも勿論そうした考え方を伝えている箇所が多くあります。「倹約」「節約」というキーワードは登場しませんが。
 「知恵のある者の住まいには、好ましい財宝と油がある。しかし愚かな者はこれをのみ尽くす」(箴言21:20)。
 これを見ますと、知恵のある信仰者は正しい収入を得て蓄え、控え目に消費しますから、財宝と油(生活の要となるもの)は貯まります。さらに聖書を見れば、「財宝」は神の知恵を表し、「油」は神の影響力の象徴でもありますから、神からの大いなる霊的賜物と捉える事も出来ます。一方未信仰の愚か者はモノを浪費します(のみ尽くすとはそういう事です)から、神の祝福を失ってしまいます。その為彼ら未信徒は「あなたがた(*信徒)が自分たちといっしょに度を過ごした放蕩に走らないので不思議に思い、また悪口を言います」(ペテロ第一4:2)。私たち信徒が「もはや人間の欲望にではなく神の御心に従って、肉における残りの生涯を生きるようになる」(同4:4)のを、決して理解出来ません。
 東日本大震災後の経済状態はますます悪化して行き、もはや高度成長期のような時代は望むべくもありません。私たち庶民は愚かな富豪と違い、贅沢をそぎ落とし、倹約に努めながら、豊かな生活を模索すべきではないですか?