ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

文鮮明の死

 2012年9月3日のタイム誌電子版を見ていたら、世界基督教統一神霊協会統一教会)の創始者文鮮明が92歳で亡くなった事を伝えていました。
 この記事わざわざ英文で見るほどではないので、日本語サイトを参照しつつ、簡単に彼とその「宗教」を見ておきたいと思います。

 1920年に北朝鮮で生まれ、日本で学びをした後、1954年に統一教会を設立しました。その後日本そして米国にわたり活動していました。
 彼については、幻の中で彼に現れたイエス・キリストによって指名されたメシア(救い主)との信念を維持していた事がまず挙げられます。彼はメシアとしてこの地上に天国を作ると言っていましたが、実際死んでその嘘が実証されました。彼は旧新約聖書の他、『原理講論』というものを用いましたが、それは聖書が真理そのものでなく、時代と共に変わるものであって、文鮮明という「明るいともしび」が現れた時消える事、実質『原理講論』が神の啓示を受け、聖書の未知の事実を明らかにした聖典だと主張しました。
 その為救い主イエス・キリストをどう考えるかと言いますと、「この後、イエスは、すべてのことが完了したのを知って、聖書が成就するために、『わたしは渇く』と言われた」(ヨハネ19:28)とあって、十字架で救いのみわざが完了し、三日目によみがえり、今天にあって再臨の準備をしておられるのに、文鮮明によれば、キリストの救いは「失敗だった」と独断的に宣言しています。従ってキリストが神である事を否定しています。
 次にその贅沢な資金源は、信者を動員し、人々の不安をあおって多宝塔、壺や印鑑などを買わせる「霊感商法」を強引に推し進めた事です。これは日本でも、その騙しによる被害が中途半端でなく、大きな社会問題になりました。
 さらに信者同士の合同結婚式を執り行いました。統一教会の公式サイトによりますと、「全世界から集まった青年男女が、宗教・宗派、思想、民族や国境の壁を越え、神様を中心とした家庭を築くために神様を中心とした結婚式を執り行うものです」とあります。しかしこの「見合い型」の結婚式、双方からの見合い写真の提出を基に、文鮮明が決める事になっているので、結局ロクに相手の事を知っての事ではないので、のちに相当のカップルが離婚したり、家庭不和を起こしたりしています。この合同結婚式、日本では歌手兼女優だった桜田淳子が加わった事でひとしきり話題になりました。

 私たちは聖書を素直に読めば、文鮮明が異端の教義を掲げている事はすぐ分かるのですが、それを知らない多くの若者たちが、大学などでリクルートされました。信徒数は日本で数十万、米国で数百万人に上ると言われています。
 イエス・キリストはこの現代について、こう預言しておられます。
 「わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう」(マタイ24:5)。
 新興宗教はとにかく金集め、十分注意して、断る事が大切です。