ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イラク・エジプト情勢とイスラエル

 オバマ大統領は2011年10月21日、イラク駐留米軍を今年末までに完全撤退させる事を公表しました。イラク戦争は2003年3月にブッシュ大統領の決断で始まりました。その目的は当時のフセイン大統領が極秘で大量破壊兵器を作り、国際テロ組織アルカイダに渡す恐れがあるので、それを阻止する為という事でした。戦争が始まって見ると、圧倒的な力を持つ米軍を前に、フセイン政権はものの3ヶ月で崩壊し、米国指導の下での統治が始まりました。しかし米国はベトナム戦争の教訓を踏まえておらず、その後泥沼化し、戦死する兵士が続出し、経済も悪化して行きました。イラクカルザイ政権とアルカイダとの間に激しい戦闘が続き、国はすっかり荒廃してしまいました。その愚劣な戦争を終結させようとするオバマの強い決意は、一応評価されるでしょう。しかし今後国がどうなるか全く未知数です。
 一方アルカイダイスラエルとの関係で見ますと、殺害されたオサマ・ビンラディンユダヤ人国家の存在を認めず、パレスチナ人への反イスラエル組織の結成を促していました。それに先立つフセイン政権の時も、イスラエルを標的にしたスカッドミサイル攻撃が行なわれたのは記憶に新しい事です。
 ですからイスラエルとしても、今後イラクがどう動くかについて、神経を尖らせているでしょう。
 一方エジプト情勢はどうかと言いますと、近頃親米派ムバラク政権が倒れた為、イスラエルはやはり今後防衛体制の見直しを迫られるでしょう。最近タンタウィ国防相を議長とするエジプト軍最高評議会が、古くから存在するコプト教会を弾圧した事から見ても、軍の勢力は依然として強く、対イスラエル政策がどうなるか予断を許さない状況です。隣のリビアにしてもイスラエルカダフィ政権にてこ入れしていたですが、その崩壊後どうなるか分かりません。
 結局長期的に見て、イスラエルを包囲するアラブ国家が増えて、イスラエルは窮地に陥りそうな情勢です。
 でもそれは聖書の預言からすれば必然的な事かも知れません。そこで勃発するのが、いわゆるハルマゲドン戦争で、その終結と共にイエス・キリスト千年王国を樹立されます。そしてその後ですが、イスラエルを挟むイラクとエジプトとの間にどういう事が生じるかと言いますと、次のようです。
 「その日、エジプトからアッシリヤへの大路ができ、アッシリヤ人はエジプトに、エジプト人はアッシリヤに行き、エジプト人はアッシリヤ人とともに主に仕える」(イザヤ19:23)。
 アッシリヤは勿論イラクを含めた広い地域です。ちなみに現代のアッシリヤ人は、ウイキペデイアによると、「アラム語の1つ現代アラム語を話しキリスト教を信仰する中東の少数民族」とあって、イラクに一番多く住んでいるそうです。旧約聖書の一部にはその古代アラム語が使われています。大路と訳されたメシッラーは幹線道路という意味です。ですからその公道開通と共に、現イラク地域の人々もエジプトの人々もイスラエルを挟み自由に行き来出来る事になります。
 皆が平和の君イエス・キリストを礼拝し、戦争の全くない平和を享受出来ます。これは先の預言の事ですから、あまり詳しくは触れません。でも想像すると楽しくなりませんか?