ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

土下座漫画や商品の流行

 2012年2月22日の朝日新聞に、「土下座はんらん」という題の記事がありました。
 それによりますと、「不祥事件のたびに企業トップが頭をこすりつけて謝罪し、選挙があれば候補者は有権者にひれ伏して投票を呼びかける」光景がめっきり増えました。それを揶揄する形で土下座漫画がヒットし、抜け目ない商売人は土下座商品を作って売り出しています。私は現在漫画を読んでいませんから、流行から遅れてしまいました。
http://takotako60.blog28.fc2.com/blog-entry-13.htmlからイラストをお借りしました。
 そもそのこの土下座という習わし、いつ頃から芽生えたのか、記者は調べています、私たちはテレビの江戸時代劇でよく土下座の場面に出くわすので、だいたいその時代には確立していたと思ってしまいますが、実はそうではないそうです。大名行列でも、町人はただしゃがむ動作でOKだったとの事で、本格的に行なわれるようになったのは、何と昭和の初期以降だそうです。
 そして現代は上記のように企業の不祥事が続発し、そのたびに社長が土下座して謝る光景が頻繁に見られるようになりました。この記事で登場するパオロ・マッツァリーノという人は、土下座の価値が下落した為、それが「ネタにされるようになった」と言っています。
 近頃有名になったのは、原発事故で深刻なダメージを日本人に与えた東電社長の土下座光景でしょう。この記事で登場する漫画家の板垣さんは、「重心が後にあり、最初から立ち上がる準備をしているよう。とても誠実とは思えない」と語っています。

 翻って聖書の世界ではどうでしょうか。勿論土下座という言葉は登場しませんが、既に創世記からそれが出て来ます。
 「アブラハムのしもべは、彼らのことばを聞くやいなや、地にひれ伏して主を礼拝した」(創世24:52)。
 「口をちりにつけよ。もしや希望があるかもしれない」(エレミヤ哀歌3:29)。
 いずれの動作にせよ、これこそ主なる神への礼拝行為であり、自己の罪を悔い改め、主に服従する動作です。主はその人の心を見られますから、このひれ伏す行為が偽りであれば、ただちに受け入れを拒否されたでしょう。重心は全く前のほうにあり、軽々に立ち上がれないしぐさでした。
 私たちの場合謝罪するような出来事が生じた時、本当に誠実な心としぐさでそれを示せば、土下座しなくても相手に伝わるでしょう。