ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックスの噛む力

 2012年2月29日のサイエンスデイリサイトに、「ティラノサウルス・レックスは、陸地動物の中で最も強力な噛む力を持っていた」といった題の論文紹介がありました(http://www.sciencedaily.com/releases/2012/02/120228203847.htm)。英国リヴァプール大学のカール・ベイツ博士率いる研究チームによるもので、英国王立協会の専門誌「バイオロジー・レターズ」(http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/early/2012/02/25/rsbl.2012.0056)に発表されました。そこでは一般の人々は、いつものように要約しか閲覧出来ません。それで上記サイトを参照しながら書きました。
 それによりますと、噛む力は顎の筋肉でだいたい決まるので、研究チームはまずその為に各動物の頭蓋骨を測定し、それを人為的に拡大し比較してみる事にしました。各動物の筋肉は当然残存していないので、今度はコンピューターモデルを使って、顎の力を「逆行分析」(*私には専門過ぎて分かりません)しました。各動物とは、人間、ワニ、幼いティラノサウルス・レックス、成熟したティラノサウルス・レックスのサイズに相当するアロサウルス(*ジュラ紀後期の肉食恐竜)の事です。

ここで成熟した恐竜として、ティラノサウルス・レックスの代わりにアロサウルスを持って来たのは、ちょっと問題があると思いますが、まあPCモデルの事ですから良い事にしましょう。左図はhttp://ameblo.jp/oldworld/entry-10111971979.htmlからお借りしました。
 計算結果を見て見ますと、最小値でおよそ20,000N、最大値で57,000N(これは中くらいのサイズの象が地面に座っている時かかる力)ありました。N(ニュートン)は力の単位で、1kgの物体に働くとき、その方向に1m/s2の加速度を与える力の大きさ。1kgf=9.807Nです(kgf=重量キログラム)。逆に1N=0.102kgf。

 他の動物と比較すると(情報がないので、日本語サイトから)、最大5.700重量キログラムのティラノサウルス・レックスに対して、ワニはその10分の1の570重量キログラム、人間は70〜100重量キログラムの力だそうです。
 また研究チームは幼いティラノサウルス・レックスと成熟したティラノサウルス・レックスを比較した場合に、サイズの違いや筋肉サイズの不確実さを考慮に入れても、相対的に前者のほうが弱いという事になり、これは幼少→成熟に伴い、食餌行動が変化する為ではないかと推測しています。つまり草食→肉食への変化です。
 結局ティラノサウルス・レックスは、陸地動物の中で最も強力な噛む力を持っていた事になり、ベイツ博士は「地球上を闊歩していた最も危険な捕食動物だった」と言っています。
 聖書ではどんな事が言われているでしょうか?創造の六日目のはじめに、こうした恐竜を含む動物たちが造られましたが、それらの食餌はといいますと…。
 「『また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。』すると、そのようになった」(創世1:30)。
 つまり人間堕落以前は、いかなる陸上動物も草食で、最初から肉食ではありませんでした。聖書には出て来ませんが、その堕落以後恐竜も肉食へと変ったようです。