ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

世界初のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を100パーセント使う青森大間原発の工事着手間近

 2012年3月19日の朝日新聞夕刊に、「核燃サイクル認可進む 原子力政策見直しの最中」という題の記事が出ていました。これは他では見当たらなかった記事なので、朝日のスクープと思っていました。
 しかし原発関係を執拗に追っているJUNSKYのブログ(http://blog.goo.ne.jp/junsky)でも、3月20日この記事を取り上げており、それとの関連で、既に産経・時事通信河北新報などでも報じている事が分かりました。
 このウラン・プルトニウム混合酸化物燃料のうちのプルトニウムですが、1940年カリフォルニア大学バークレー校のシーボーグらが初めてこの天然にはほとんど存在しないプルトニウム238の分離に成功し、原子番号94の元素としました。その翌年にはその同位体であるプルトニウム239を見出しました。これが僅か5キログラムで原爆を製造出来る事が分かり、4年後長崎に投下されました。京大の小出裕章氏によれば、このプルトニウムは「人類が遭遇したうちで最高の猛毒と言われているほどの物質で、100万分の1グラムを吸い込んだら人間1人ががん死する」ほどの猛毒物質です。こんなひどい元素を発見した彼は、同僚のマクミラン原子番号93のネプツニウム発見)と共に、こうした業績で1951年ノーベル化学賞を得ています。ノーベルは「人類のために最大たる貢献をした人々」に与えられるべきこの賞が、今日人類の為に最大の不幸をもたらした研究者たちに与えられた事を、あの世からどう見ているでしょうか?
 天地を創造し、その全てが非常によかったと言明した神は、すぐに罪を犯して堕落したアダムの末裔に例外なくその「原罪」を負わせられました。その刑罰が死です。「罪を犯せる霊魂は死ぬべし」(エゼキエル18:4文語訳)。
 アダムにおいて顕在化していなかった刑罰ですが、その後の人類の退廃が極まった時、神は断固としてその刑罰を実行されました。それがノアの洪水で、私はその激変後、ウラン鉱山などが露出し、この刑罰に懲りない人類がそれを利用し始めたと見ています。だから科学者と言えども、神に背いて自己に誉れを帰していた事は容易に想像出来ます。それ故私たちには分かりませんが、神は既にシーボーグやマクミランを裁いておられると信じます。

 しかしこの神への恐れを知らない原子力保安院の人々や、「青森のみなさんがどれくらい苦労して再処理施設や中間貯蔵施設を受け入れていただいたか。過去の経緯を全部無視」する事は出来ないと発言した細野原発相ら政府関係者が、この大間原発工事に承認のサインをする事は間違いないと思われます。
 この大間原発の原子炉は左図の右から2番目に相当し、普通の原子炉で使われる「軽水炉」です。本来MOX燃料は福井のもんじゅが採択している「高速増殖炉」(左図右)で使用されるべきものでしたが、ご承知の通りトラブル続きで中断しています(欧米各国では既に開発放棄)。危機感を覚えた原発関係者らは何と軽水炉で無理やりMOXを燃やそうというわけですから、それは今読んでいる小出氏の『原発のない世界へ』の中にぴったりのたとえがありました。つまり石油ストーブやファンヒーターで灯油を使う代わりに、ガソリンを入れて使うようなものだというわけです。危険極まりない事です。
 しかし大間原発始動に向けての準備は整い、また四国の伊形原発も大勢の人々の反対運動があったにも関わらず、やはり稼動に向けた準備がされているでしょう。一方で青森県六ヶ所村の再処理工場も再開が認可され、このMOX燃料の加工が始められるでしょう。
 私は旧約のハバククと共に、「主よ。私が助けを求めて叫んでいますのに、あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか。私が『暴虐。』とあなたに叫んでいますのに、あなたは救ってくださらないのですか」(ハバクク1:2)と叫びたい気持ちです。
 しかし神の御怒りも頂点に近いのではないでしょうか?終末は迫っており、必ずや「自分の力を自分の神とする者は罰せられる」(ハバクク1:11)というみことばを信じて、最後まで耐え忍びたいと思います。「もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない」(黙示21:4)と言われる新天新地を待ち望みながら。