ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

パンダがかつてスペインに居た

 2012年6月16日のICR(創造研究所)サイト(http://www.icr.org/article/6890/に、「パンダ熊はかつて欧州に生息していたのか」といった題の記事がありました。
 パンダはその愛嬌ある顔つきや物腰で、動物園の人気者となっています。上野動物園はいつも混んでいるようで、なかなか行く機会がありません。
 このパンダは現在中国のかなり離れた山々に生息しています。ネットの情報では森林地域の温暖湿潤な気候が生息に適しており、四川省陝西省が主体ですが、今やそれらの省は気温の上昇と乾燥化が進み、もっと北の方へ移動するのではないかと言われています。
 そのパンダによく似た動物の化石がスペインで見つかりました。フィズオルグサイトでは、5月9日に「大パンダのいとこがスペインで生息していた」という題で記事を寄せていました(http://phys.org/news/2012-05-giant-panda-cousin-spain.html)。

 この熊科の動物は、スペインのサラゴサ市という所で歯の化石が発見され、ジァイアントパンダ亜科の新種と見られ「アグリアルクトス・ベアトリクス」と名付けられました。マドリードの国立自然科学博物館所属古生物学者フアン・アベジャ氏らの研究チームによる成果です。およそ1100万年前という年代が出されています(*勿論この年代は。放射性年代測定法によったのでしょうが、その仮定そのものがコンピューター・シミュレーションによるもので、誰も生きて検証したわけではありませんから、あくまで仮説です)。歯2個だけの情報だけですが、体重は60キロを越えない、かなり小さな動物だったようです。
 そして発掘された地域は現在気候が乾燥しており、この大きな気候変動で大型の肉食動物が進出してきた為、この「ミニパンダ」は木に登ってその枝を食べながら逃げていたものの、遂には絶滅したと推定されています。
 研究者たちはこのジァイアントパンダ亜科の新種が、現在の中国のパンダの祖先であるかどうかは断定出来ないけれども、はるばる中国まで移動してきた可能性はあると見ています。

 それに対して創造論サイトでは、この新種はスペインの温暖湿潤な地域に限られ、中国のものはまた別の種類の動物と考えています。なぜならノアの洪水の時期(今からおよそ4500年前)以後箱舟の動物たちは各地に散って行きましたが、その大激変により地球は寒冷化し(この時だけの氷河期)、その頃驚くべき生物多様性が生じ、スペインではその気候に合わせ、中国でもその気候に合わせて変化に富む動物たちが生息したと考えているからです。
 「ついで神は、『地は、その種類にしたがって、生き物、家畜や、はうもの、その種類にしたがって野の獣を生ぜよ。』と仰せられた。するとそのようになった』(創世1:24)。
 進化論の系譜に従い、一元的にパンダ熊の祖先を1100万年の期間内で考える必要はありません。