ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

貝を磨く事

 2012年5月5日の朝日新聞に、「ハマグリ磨いて『宝石』に」という題の記事が載っていました。
 このアイデアを寄稿したのは、千葉の館山でホテルを営みながら、貝細工の体験教室を開いている福田康孝さんです。
 この房総半島ではいろいろな貝が採れますが、福田さんによると、別にハマグリに限らずどんな貝でもよいそうです。自分の気に入った貝を拾って来て、それを磨くのです。磨くからには作業上殻の厚いものがやりやすいそうです。
 まずやすりですが、貝の場合水やすり(耐水性のサンドペーパー)を使います。それは普通の紙やすりとどう違うのかと言いますと、紙やすりは仕上がりが荒くて角が立ちますが、水やすりは水で濡らして土台の上に固定し、砂浜の波打ち際を漂うような感じで貝を磨いてゆく事になるので、つるつるピカピカになるそうです。
 その水やすりの種類としては、 荒目(180〜320番)、細目(400〜1000番)、仕上げ(1200〜2000番)の3つがあります。そのうち福田さんは320番、600番、2000番の3種類を使って作業をしています。
 やすりを固定してあるので、貝を動かす事になります。320番で「大根をおろすような力加減で、海のそこを波が行ったり来たりするように」磨くのがコツです。そして600番へ。これも同様の気持ちで磨いて行きます。そして最後に2000番。この時の水やすりは水でたっぷり濡らし、柔らかくするのが大切です。上記のように「力を抜いてゆったり。砂浜の波打ち際を漂うように」磨く事が肝心です。
 http://clam-art.jimdo.com/%E8%B2%9D%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%81%8D%E6%96%B9/で、実際のやり方を見てみましょう。
 この作業は長くても30分くらいで終わるそうです。貝殻の宝石が完成します。貝はどれ一つとして同じ色や模様がないそうですから、身近な宝石作りとして楽しめます。下の画像はhttp://momislife.blog61.fc2.com/blog-entry-239.htmlからお借りしました。

 高価な宝石を高いお金を払って買う富裕な人々がいますが、私たち庶民は自ら手で磨いて貝の宝石を作る事を学びました。
 それは聖書にも出て来る事です。実際の貝ではありません。人間を磨く事です。
「ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください。そうすれば、私はきよくなりましょう。私を洗ってください。そうすれば、私は雪よりも白くなりましょう」(詩51:7)。
 ヒソプはエジプト原産のはっか科の小さな植物とあります。水分をよく保つので、きよめの為に用いられました。同じように洗うのは勿論水によってです。詩篇作者は神のヒソプと水で自分をきよめてきれいにして下さいと懇願しています。これがやすりで磨くのと同じ効果を持ちます。面白いのは「きよめる」という言葉が又「罪を犯す」という意味を持つ動詞と同じ事です。人間は絶えず心の罪を犯します。なので主によって絶えずやすりのように磨いて頂かないと、心は荒れてしまいます。
 逆に人間は自分でその罪をきよめる事は出来ません。
 「たとい、あなたがソーダで身を洗い、たくさんの灰汁を使っても、あなたの咎は、わたしの前では汚れている。――神である主の御告げ。――」(エレミヤ2:22)。
 ここを間違えず主のみことばで磨いて頂けば、信徒はピカピカに光り輝きます。地の塩、世の光として、宝石のように目立つ存在となれます。