ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

窓辺に日陰を作る緑のカーテン

 今年は原発再稼動がしゃにむに進められるのかどうか分かりませんが、とにかく電力消費の多い夏に、少しでも節電をという事で、緑のカーテンが推奨されています。
 ウイキペディアによると、緑のカーテンとは「植物を建築物の外側に生育させることにより、建築物の温度上昇抑制を図る省エネルギー手法。またはそのために設置される、生きた植物を主体とした構造物」とあります。
 そして2012年5月26日の朝日新聞に載った記事を見ますと、上記定義の他に、利点として「食べられる」緑のカーテンというのも出ています。それらは、「パッションフルーツ、キュウリ、ゴーヤー、ツルムラサキ…」などです。

 最初の植物は良く知りませんが、他の3つは茨城にいた時苗から作った経験があるので、よく分かります。それらは暑い日の晩によくつるが伸びます。ツルムラサキは最初丸まっていますが、そのうち四方八方に伸び、その緑の葉は炒めたり、みそに入れて楽しめます。
 ゴーヤーも人気があるそうですが、つるが細くてよく伸び、その先端に実が出来ますが、その重量のアンバランスが面白く、毎日観察していました。左図はゴーヤのカーテン。
 夏の暑さに強くどんどんつるが伸びて行きます。これを畑の横から建物の縦の位置に移動させたら、たちまち緑のカーテンが出来てしまうでしょう。それが日中の強い日差しを遮る効果は相当大きいと思います。しかも出来た実を食べる事が出来るとは、まさに一石二鳥ではありませんか。
 原発をやめさせる為にも、こうした小さな努力の積み重ねは大切だと思います。
 聖書にも炎暑から身体を守る為の記事が出て来ます、有名なヨナ書の記事です。
 「ヨナは町から出て、町の東のほうにすわり、そこに自分で仮小屋を作り、町の中で何が起こるかを見きわめようと、その陰の下にすわっていた。神である主は一本のとうごまを備え、それをヨナの上をおおうように生えさせ、彼の頭の上の陰として、ヨナの不きげんを直そうとされた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ」(ヨナ4:5−6)。
 ここで町とはアッシリア帝国の首都ニネベの事です。預言者ヨナはこの異教の中枢への伝道を神に命じられましたが、従う事なくタルシシュという地に逃げようとしました。その為に大きな試練に出会いましたが、その後再び神に命じられてニネベに行きました。
 ちょうど猛烈な暑さの中、しかも焼け付くような東風の中でヨナは伝道しました。まさかと思いきやニネベの人々は、彼の預言により、王から平民に至るまで皆その罪を悔い改め、ヨナの信じる神に救いを求めました。

 これはヨナにとっては大誤算で、その後何が起こるか、町の東に出て人々の動向を観察していました。しかしとにかく暑いのです。そこで神は恵みにより一本のとうごまを備えて下さいました。このとうごまと訳されたヘブル語キーカヨーンは実際にはどんな木だったのかよく分かっていません。英国欽定訳では「ひょうたん」となっています。それが急激に伸びて2メートル以上となり、その葉がヨナの頭を覆いました。まさに日陰を作る緑のカーテンとなったのです。それでヨナは満足しました。このウリ科の植物の木が効果を奏したわけですが、昨年と同じ炎暑が予想されるこの夏、積極的に緑のカーテンに挑戦し、少しでも節電しようではありませんか。