ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

新橋で靴磨き40年の中村幸子さん

 2012年5月29日の朝日新聞では、「靴磨きの歌 人生映す」という題で、新橋駅前にて40年も靴磨きを続け、八十歳になった中村さんに対して、作詞田久保真見、作曲杉本眞人、歌あさみちゆきで応援歌が作られました。その題名は『新橋二丁目七番地』というものです。
http://www.youtube.com/watch?v=9s0il-0TdYA
 <うすい座布団 一枚で 地べたに座って 四十年 時が流れて 人が流れる濁流うねる この都会(まち)で 流されまいと 流されまいと 小石のように うずくまる…>
 私は大学時代の友人たちと新橋で有志会をしており、SL広場が待ち合わせの場所になっていますが、いつも人が多くて、時間が来てもやって来ない友人を捜すのに精一杯で、40年も靴磨きをしている中村さんの事など、全く知りませんでした。
 新聞によりますと、中村さんは今から40年前、新橋駅前で靴磨きを始めました。からだの弱い夫を支え、5人の子どもを育てたとあります。そしてこの場所では座布団を敷いて、自分自身と客を励ましながら、ひたすら靴を磨いて来ました。

 その40年間というのはちょうど私たち高度成長期の団塊世代と重なります。だから彼らは中村さんにさんざお世話になって来ました。やはり男としてはピカピカの靴で会社に出勤したいもの。時間はかかりません。そして上から目線ではありますが、中村さんにいろいろ愚痴を聞いてもらい、励まされる。一石二鳥です。
 そこで長い間御苦労様という思いを込めて、上記の人々が歌を作り、昨年11月にあさみちゆきさんの歌うCDが発売されたわけです(*私はあさみちさんの事は知りません)。それが現在でもよく売れているそうです。
 そうした靴磨きという人に仕える仕事をずっと続けて来た中村さんの暖かい人柄が偲ばれます。あと20年、元気でやってほしいものです。
 ところでそのように身を低くして、人に仕えた例としては、有名なイエス・キリストの洗足行為があります。私たちバプテストはその儀式を行なっていませんが、他の宗派ではやっているところもあります。
 「イエスは…夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。それから、たらいに水を入れ、弟子たちの足を洗って、腰にまとっておられる手ぬぐいで、ふき始められた…それで、主であり師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのですから、あなたがたもまた互いに足を洗い合うべきです。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、わたしはあなたがたに模範を示したのです(ヨハネ13:3−5,14−15)。
 そのように私たちは互いにへりくだり、愛をもって仕え合うのです。主人はイエス・キリストだけですから、世にあっても会社の上司が上から目線で傲慢に振る舞うのは、この趣旨に反し明確な罪です。
 お詫び:上記ユーチューブの歌は既に削除されていたとのiireiさんのご指摘がありました。ご寛恕を請います。