ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

食料不足で世界は菜食主義を余儀なくされる

 英国ガーディアン誌のサイト(http://www.guardian.co.uk/global-development/2012/aug/26/food-shortages-world-vegetarianism#start-of-comments)では、上記の題で科学者たちが警告を与えていました。
 第一線の水専門の科学者たちは、世界の食料供給について厳しい警告を出し、最悪の不足を避ける為、世界の人々はこれからの40年間で完全に菜食料理に切り替えなければならないだろうと言っています。
 現在人々はタンパク質のおよそ20パーセントを動物性の生産物から得ていますが、2050年までにさらに20億の人々の増加が見込まれるので、その人々を養う為にはほんの5パーセントにまで下げる必要が出て来るでしょう。

 もし西洋諸国の現在の食事の流れや変化に従うとしたら、2050年には90億の人口に見合う食料生産の耕作地で、十分な水が利用出来なくなるだろうという予測がされています。ですから動物性食料を全カロリーの5パーセントに制限すれば、十分な水が得られる事になるそうです。写真は栃木農業高校から拝借。
 米国やロシアで既に厳しい干ばつが生じ、アジアではモンスーン気候による降雨が弱まっています。その為トウモロコシや小麦などの生産が不足し、食料価格が、国際市場で50パーセントも高騰していますし、1800万の人々がいるサハラ地方では、既に深刻な食糧不足に直面しています。開発途上にある食料の輸入国、例えばラテン・アメリカ、北アフリカ、中東を含む地域では、価格の急騰は、壊滅的な影響を与える事になるでしょう。
 菜食料理採用という選択肢で、利用出来る水の量が増加し、気候異常が増えている世界で、もっと食料を増やす事が出来ます。動物性食品は菜食料理よりも、5〜10倍も水を使います。世界の3分の1の耕作地では、動物に食べさせる為の穀物栽培がされているからです。
 国連の予測では、今世紀の半ばまでに食料生産を70パーセント増やさなければならないとされています。それは世界的なエネルギーの需要を満たす為、もっと水を割り当てる必要が出て来た時、既に圧力のかかっている水資源に、さらに負荷をかけることになるでしょう。エネルギー需要はこれからの30年に、現在電力のない13億の人々の為に電力を作り出す事も考えると、60パーセントも上昇する予測です。過食、栄養不良、浪費…これらは全て上昇し、食料生産の増加は、水不足から将来規制に直面するかもしれません。
 それで世界の人々に食べ物を与える為に、新しいレシピも必要になって来るでしょう。
 これからはサハラ地方や南アジアで食料不足から数百万の農民を守る為、高価で大規模な灌漑計画ではなく、小規模なポンプや簡単な技術がものをいうようになるとの報告もあります。
 聖書ではノアの洪水以後、神は人間に対して初めて動物性食品の使用を認可されました。
 「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた」(創世9:3)。
 しかし神は元々菜食者としての人間を造られた為、人間はその罪の為に動物を際限なく利用し尽して来たと言えるでしょう。それがこの急増する人口増加で、追い付かなくなり、再び菜食主義に戻るというのは、好ましい傾向でしょう。しかし元々動物に豊富なビタミンとか考えると、上記のように新しいレシピが必要になって来るはずです。