ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ヒッグス粒子の「発見」

 2012年7月5日の朝日新聞は、「ヒッグス粒子か 発見」という題で、1面トップで報じていました。
 私もその名は知っていましたが、どういう性質のものか分からなかったので、特に創造論の3つのサイトの論評を参考に、勉強してみました。
 既にブログ「仲間」ではsumikennさんが書いておられ(http://d.hatena.ne.jp/sumikenn/20120705/p1)、大いに刺激を受けました。しかし専門家はこういう問題は素人には理解出来ないと書いているので、でしゃばるつもりはありません。聖書の観点から書くだけです。
 化学の基本では物質の原子核に陽子・中性子・電子が存在し、この陽子・中性子はさらに小さな粒子クオークから成っており、それらは6つのタイプがあります(アップ、ダウン、チャーム、ストレンジ、トップ、ボトム)。そして電子はさらに小さな粒子レプトンから成っており、やはり6つのタイプがあります(エレクトロンエレクトロンニュートリノミューオンミューオンニュートリノ、タウ、タウニュートリノ)。さらに素粒子の標準モデルではもう一つゲージ・ボゾンズというのがあり、12のタイプがあります(8つのグルーオンフォトン、ダブリュープラス、ダブリューマイナス、ゼット)。これで6+6+12=24の素粒子です。最後に質量の無いはずのダブリュープラス、ダブリューマイナス、ゼット粒子に質量を与える1つのヒッグス・ボゾン(粒子)です(http://www.brighthub.com/science/space/articles/84750.aspx)。

 ところが朝日によると「素粒子は全部で17種類、最後に残ったのがヒッグス粒子」とありました。この数の違いが分からず、ずっと考えていましたが、これまで確認されているのが左図の16種類で、17番目がヒッグス粒子という事のようです。でも一番下のcreation.comサイトでは全ての粒子数は35で、36番目がヒッグス粒子という説明もされていてまちまちです。私のような素人ではこのあたりが限界でしょう。
 またヒッグス・ボソンとゲージ・ボゾンズとの違いは、次のサイト(http://www.quora.com/Particle-Physics/What-is-the-difference-between-the-Higgs-Boson-which-they-are-searching-for-at-CERN-and-the-gauge-bosons)から分かります。つまり粒子の角運動量(スピン)の違いだそうです。それで素人なりに納得。ちなみにゲージ・ボゾンズはスピン1、ヒッグス・ボゾンはスピン0です。
 後はこのヒッグス粒子の性質ですが、現世科学では宇宙はビッグ・バンから始まったとしています。その時朝日によると、ヒッグス粒子は「光速で飛び回る素粒子に対して水あめのように作用して、動きにくくしたと考えられている」とありました。続けてこの「動きにくさ」こそ、質量を持ったことを意味する」と書かれていました。かくて「動きにくくなった素粒子はやがて相互に結びつき、陽子や中性子を形成した。それらは原子や分子を形作り、物質やわれわれ人間、それらすべてを含む今の宇宙になったとされる。」という事になります。さすが進化論の朝日です。
 しかしこのヒッグス粒子は直接観測出来たのではありません。欧州合同原子核研究機関(CERN)が使ったのが、大型ハドロン衝突型加速器というもので、陽子と陽子を衝突させ人為的に作り出せるのですが(操作上の科学)、それは出現して瞬時に別の粒子や光に変わるので、変身後のそれを検出器で捉えて、データを統計的に解析する事で、ヒッグス粒子の存在確率を割り出すそうです。創造論のサイトではそれは「5シグマ(=標準偏差)」だったそうです。その分布から外れる確率は100万回に233件となります。今回ヒッグス粒子の生まれた確率は99.9999パーセントだそうで、これは新発見と認定出来るそうです。
 このヒッグス・ボゾン(粒子)は俗に「神の粒子」と呼ばれているそうですが、皮肉にも世の科学者たちは神の不在を確信する事になりそうです。
 しかし創造論で言えば、歴史科学はこの粒子は再現不可能・観察不可能で、操作科学とは真っ向から対立するものです。だいたいヒッグス機構では「無」から質量を奇跡的に造り出す事は出来ず、ヒッグス場から質量が粒子に移される事だけです。そのヒックス場ではこの質量をエネルギーの形で含んでいるのだそうです(http://www.icr.org/article/6914/)。もし神がヒッグス場を利用して全粒子の質量を定めようとすれば、確かにお出来になります。また神はこの24個の粒子だけで、しかもたったの6日間で生命を含む全宇宙を創造されたと言う事も出来ます(http://creation.com/higgs-boson-god-particle)。
 「万物は御子にあって造られた…御子は、万物よりも先に存在し、万物は御子にあって成り立っています」(コロサイ1:16−17)。