ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

医者への訪問回数が減少している

 2012年10月1日のニューヨークタイムズ電子版(http://www.nytimes.com/2012/10/02/health/doctor-visits-drop-census-finds.html?_r=0)には、上記の題の記事がありました。
 米国国勢調査局の新しい報告によりますと、働いている年代の米国人は、10年前に比べ、医者を訪れる事が少なくなりました。
 2010年度では、18〜64歳の人々は平均3.9回医者・看護師・その他の医療のプロを訪ねていますが、2001年の4.8回に比べ、かなり下落しています。

 国勢調査局のブレット・オハラ氏によると、正確な理由はよく分からないそうですが、米国の人口動態の変化が関与しているのは確かです。
 しかしあり得るもう一つの理由としては、働く世代の人々の無保険の割合がこの10年間で拡大した事だ、と氏は言っています。その人々は当然保険証無しで医者を訪れる機会が減少します。何しろ米国の医療費が飛び抜けて高い事は周知の事実です。盲腸手術で見ると、日本は64200円、米国はなんと243万円にもなるそうです。何か病気が見つかったら、それも悪性のものだったらどうしようと、ビビッてしまうのも無理はありません。
 その無保険者の割合は、2010年で21.8パーセントですが、具体的にはその3年前で4700万人にも達しています。
 この人々はせいぜい年1回しか、医者を訪問していません。
 無保険なのは当然所得が低いからで、貧困な人々の40パーセントが、2010年に全く医者を訪ねていませんでした。メディケアという高齢者向け医療サービス、メディケイドという低所得者医療扶助があるにも関わらずです。
 ヒスパニックの人々(メキシコやプエルトリコキューバなど、中南米スペイン語圏諸国からアメリカ合衆国に渡って来た移民とその子孫)が、一番メディケアを求めず、42パーセントが医者を訪問していません。白人ではその割合は23パーセント黒人、で30パーセントだったそうです。
 最先端の高度な治療を受けられるのは、今や白人の1パーセントの富裕な人々だけなのかも知れません。
 一方皆保険制度下の日本でも、貧困の為良い治療を受けられない人々の数は急増しています。そして今論議されているTPP交渉ですが、或るブロガーによりますと、「自由な市場に委ねれば競争原理が働いて価格が下がる事は、医療では起こり得ない」のです。医薬品で言えば、後発の安い薬(ジェネリック商品)が出回らなくなります。私は最近よく効くと言われる糖尿病薬と、レストレス・レッグ症候群という病気の薬で、月4千円はかかってしまいます(いずれもここ2年以内くらいの新薬)。
 結局は聖書の主に助けを求めるほかありません。
 「ああ。渇いている者はみな、水を求めて出て来い。金のない者も。さあ、穀物を買って食べよ。さあ、金を払わないで、穀物を買い、代価を払わないで、ぶどう酒と乳を買え。なぜ、あなたがたは、食糧にもならない物のために金を払い、腹を満たさない物のために労するのか。わたしに聞き従い、良い物を食べよ。そうすれば、あなたがたは脂肪で元気づこう。耳を傾け、わたしのところに出て来い。聞け。そうすれば、あなたがたは生きる。わたしはあなたがたととこしえの契約、ダビデへの変わらない愛の契約を結ぶ」(イザヤ55:1−3)。