ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

健康食品と薬の併用は危ない

 2012年10月24日のユリイカアラートサイト(*米国科学振興協会<AAAS>が運営しているオンラインニュースサービス。大学、医療機関、政府機関、企業や様々な研究機関のニュースをメディアに配信しています)では、「広範囲な報告によると、ハーブと食事の補助食品は、処方された薬に悪影響を与える」といった題で、論文を紹介していました。台湾にある中国医薬大学の研究チームによる成果です。研究者たちは85にのぼる研究論文や記事を検証しました。しかし判明した事は氷山の一角に過ぎないと警告しています。http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-10/w-had102412.php

 それによりますと、ハーブと食事の補助食品は特に中枢神経系や心臓血管系の問題で薬を受けている人々の間では、薬との有害な相互作用を起こす可能性があるとの事です。麦芽汁、マグネシウム、カルシウム、鉄、銀杏などを含む材料で作られた補助食品が主な対象です。
 米国では慢性疾患やがんを患っている人々のうち、50パーセント以上がそれを使用し、しかも薬と一緒に飲んでしまうとの事です。しかしそうした患者は薬と補助食品による相互作用の危険性について、ほとんど知識を持っていないそうです。
 213の補助食品の文献と、509の処方薬を調べ、882の相互作用が認められました。
ワルファリン(血液凝固を防止する薬)、インスリンアスピリンジゴキシン不整脈と特定の心不全の治療に用いられる薬)、チクロピジン(血小板凝集抑制薬)で、最大の相互作用がある事が報告されています。42パーセント以上に及ぶ薬の相互作用がそうした補助食品によってもたらされた事が判明しました。全体の26パーセント以上が相互作用によるものと説明されています。補助食品を控えた方がよい疾患・症状(禁忌症)の中に、胃腸系(16.4パーセント)、神経系(14.5パーセント)、泌尿器系(12.5パーセント)のものがありました。亜麻仁、イキナケア、ヨヒンベというのが最大の禁忌症として文書化されています。ハーブや他の植物の治療法は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸といった補助食品より、薬との相互作用があります。
 エクセター大学(英国)のエルンスト教授は、私たちの現在の知識はまだひどく不完全なものだと言っています。だから氷山の一角で、もっと用心深くならなければならないと述べています。
 実は7月1日の朝日新聞にも「健康食品と薬 併用にご注意」という記事があり、消費者委員会が1万人を対象に調査していました。
 やや詳しい比率が挙げられていますが、ほぼ上記論文と同じ結果です。即ち「健康食品の成分によっては薬の効果を弱めたり副作用を強めたりすることがあり、薬とは併用しないのが原則」と述べ、「どうしても使うなら医師や薬剤師に相談する」のが必要と言っています。 
 聖書でも同じような例があります。
 「わたしの食事を食べに来なさい。わたしの混ぜ合わせたぶどう酒を飲み」(箴言9:5)。
 純粋なブドウ酒は薬にもなりますが、それにいろいろ混ぜ物をすると、毒性のものになったり、悪酔いを引き起こします。