ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

山梨県の中央高速道笹子トンネル崩落事故

 2012年12月2日午前8時頃、中央高速笹子トンネル上り線で、その天井が崩落し、死者9名を出した大事故は、その原因究明が現在進められていますが、翌日には早くもこれが原因と思われるものが、推測されました。
 なんとそれは崩落した天井板を吊り上げるボルトが抜け落ちた為に、1枚幅約5メートル、奥行きが約1.2メートル、厚さが8センチ〜9センチのコンクリート製天井板(1枚の重さ1トン以上)が支えを失った事に因るそうです。この吊り金具は長さが約5.3メートルありました。
 朝日記事によりますと、この金具はコンクリの板に取り付けられ、垂直に伸びてトンネル最上部天井のコンクリートに達してから、そこで固定する為の直径1・6センチ、長さ23センチの「アンカーボルト」が打ち込まれ、さらに接着剤も塗られていたそうです。アンカーボルトというのは、鋼材などを固定する為に、コンクリートに埋め込んで使用するボルトの事だそうですが、もし接着剤で固定するのであれば、接着系アンカー、又はケミカルアンカーなどと呼ばれています。図を見ますと、天井から天井板を吊るすのに、このアンカーボルトは下から上の天井コンクリへと打ち込まれています。それだけでも、素人から見れば、よくそんなボルトで重さ1トンもの天井板を固定し支える事が出来るものだなと思います。

 笹子トンネルは1977年に出来て、35年経過した事になりますが、これまでの保守点検は、ボルトの部分については目視で、天井板と吊り金具の接合部分はハンマーで叩く打音検査をして、劣化があるかどうか調べていたとの事ですが、ちょうど3日に高校の有志会があって、東大工学部建築科を出たベテランの友人がいて、いろいろ訊いてみました。
 まずアンカーボルトの目視検査ですが、ほとんど見なかったか、見えなかっただろうと推測していました。そして「いくつかの要因が複合している可能性もあります。1設計ミスによる構造耐力不足2接合部のさびの進行3ボルト内部の水素による脆性破壊など」と、メールで教えてくれました。そのE君は以前のブログで、東日本大震災の時天井が落下したミューザ川崎シンフォニーホールについて、建築基準法で天井部の細かい規定はないという事を教えてくれました。ですから今回ネットでも、中日本高速道路責任者が、「耐用年数について何年という基準はありません。すべて現場を点検して異常があれば判断して対応しています」と答えていますが、それは特に天井板から上についての事を意識しての事だと思います。
 とにかく崩落した全区間でつり金具が落下していたというのは、怖い事態です。徹底した調査が行われる事を望みます。しばらく不通になるでしょうが、原発と違い調査可能という事が心強いです。
 上から支えているものがこけたら、重さが相当あるものは当然落下します。しかしここに不思議な事があります。私たちの地球です。それは虚空にぽっかりと浮かんでいます。

 しかし聖書によればこうあります。
 「神は北を虚空に張り、地を何もない上に掛けられる」(ヨブ26:7)。
 これによりますと、私たち人間を住まわせる為に創造された地球は、神が目に見えない吊り金具でしっかり支えてくれているからだと実感します。