ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

雪で屋根が落ちたチェルノブイリ原発

 「しかし、大ぜい人がいて、どうにも病人を運び込む方法が見つからないので、屋上に上って屋根の瓦をはがし、そこから彼の寝床を、ちょうど人々の真ん中のイエスの前に、つり降ろした」(ルカ5:19)。
 2013年2月12日午後、あの大事故となったチェルノブイリ原発4号機の機械室を覆っている建屋の屋根と壁の一部(=スラブ)が崩落しました。各報道機関が13日に一斉にその事を報じていました。
 写真建屋内部からの屋根の崩落 フランス通信社
 AFP通信によると、ウクライナ当局はこの原因を雪の重みに因るものと発表しました。画像を見ますと、どうもこの屋根はちゃちなものに思えます。しかしこの部分、いわゆる「石棺」の一部ではなかったようで、ひとまずほっとしました。崩落は幅28メートル、面積600平方メートルほどの部分でした。
 この事故が起きた時、「石棺」を新たに覆う巨大シェルターを建設中のフランス企業ヴァンチ等2社の80人の作業員が働いていましたが、万一の為に一時避難しました。しかし当局は放射能レベルは「基準値以内」と言っています。
 この建屋の屋根は1986年の大災害の後作られたものですが、その崩落は改めて4号機という現在機能していない原発の状態についての懸念を示したものと言えます。
 近くのグリーンピースに所属する人も、「もし放射能レベルが変化しなくても、これは気を揉む兆候だ。タービン室に崩落した部分があるなら、1986年に建造された石棺が次に崩落しないという保証はない」と厳しく指摘しています。
 当局はその主張を退け、石棺は2004年から2008年にかけて強化され、2023年までは存続可能だと言っています。だから「全く危険性はない」と。
 一方日本の福島原発4号機の建屋にある燃料プールですが、土台がしっかりしていない以上、「想定外の」大雪で崩壊しないとは言い切れないのではないでしょうか?それにより日本の中枢だって機能不全になるというのに。
 冒頭の聖書箇所は「中風(ちゅうぶ)」を患っていた人を何とか助けようと、男たちが担架でイエスのもとに連れて来たのですが、群衆に遮られた為、やむなく家の天井に穴を開け、そこから患者を救い主のところまで吊り下ろした場面です。建屋内部に救いの中核となる方=イエス・キリストがおられ、屋根は穴が開きましたが、この中風の男は救われました。翻って福島原発チェルノブイリの建屋や原子炉のある場所に穴が開いたら、必ずや災いが生じるでしょう。