ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島県いわき市勿来町への引っ越し

 「わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、【主】が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである』(ヨシュア1:9)
 しばらく更新が遅れ、ご心配おかけしました。除染作業から帰り、静養したり、貝の分類のアルバイトをしたり、歯の治療をしたりの毎日でしたが、11月後半から日に三度のウオーキングが急に調子よくなり、また歯の治療もきりが良いので、引越し先で続けなさいと言われて、急遽この1月11日にいわき市勿来町に引っ越す事になりました。昨年12月25日、売主の都合もあって契約を完了させ、鍵をもらって家の中に入り、つぶさに3・11での損傷の程度を調べました。

 百坪ほどの土地で、前から見ると瓦が多少壊れているのが分かりますが、あまり影響なく、後ろの台所の天井に大きな穴が空いていて、屋根から空が見え、壁に雨で濡れた痕があり、この部分の瓦だけは危ないので、業者に頼んで一部だけですが、補修してもらいました。

 そして12月28日からこの天井の損傷を脚立などを利用して、下から釘で打ちつけたりして応急手当しました。こうした天井の損傷は、他にも8畳間に1ヶ所、6畳間に2ヶ所、トイレに1ヶ所あり、トイレが狭いのでとりあえず残し、他は適当な板を渡したりして繕いました。特に6畳は天井板が古く薄いラワンで、下手に動かすと、どんどん裂けてしまうので苦労しました。

 一番てこずったのが、床のへこみです。12月は6日間しかなく、いったん正月にはマンションに戻る事にしたので、まさにレヴィー・ストロースの『野生の思考』でした。とにかく残してもらった廃材、ダンボール、大きなコタツ板などを組み合わせ、この広い6畳の床を何とかしました。左の畳のへこみが見えますが、真ん中も危ないので補強しました。

 それは4畳半のベッドがあるところもそうで、手前の畳は完全に真っ二つに折れていて、気をつけて歩かないと足を踏み外し怪我をします。尚悪い事にこのベッドの手前に注目すると、へこんでいる所に食い込んでいます。
 これでは夜中にトイレに行こうにも危なくて行けないので、ベッドの下にも木をかましたりして、一番安全を心がけました。
 作業中は寒さを感じませんでしたが、暖房器具が持参したコタツと電気ストーブだけで、震災の為いたるところ隙間だらけ。もう寒くてどうしようもなくぶるぶる。また残しておいてもらったプロパンガスコンロは古過ぎて危なく、取り外されてしまったので、寒いのに6日間熱いお湯が呑めず、近くのコンビニのお茶を買って凌ぎました。この為腸が弱い私は何度も下痢気味で散々でした(泣)
 結果の一部はこの2つの写真です。


 これからこの築数十年の「新しい家」に入るのです。自分の為だけでなく、大目的は原発災害に苦しむ福島支援の為です。勿来から2駅目の泉に新たに教会(震災の為、原発近くの旧会堂は線量が高く人は住めません)が出来たのでそこを通して、また勿来の海との間に出来る災害公営住宅入居者のフォローを通して、30分ほど北の河川敷にも、双葉・大熊などの避難者といわきの人との交流の場が出来るので、そこでの人との出会いを通して、さらに勿来駅から西に1時間位歩くと、東北を元気にするNPO法人「いわきおてんとSUN」(有機綿栽培)があるので、そこを通しても支援の手が差し伸べられないかと、いろいろ模索中です。夢は広がるばかり。
 でも沈黙の臓器肝臓の炎症があるので、決して無理はしません。この1年間とにかく頑張ります!