ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

さばくあなたが同じ事を行っている

 「ですから、すべて他人をさばく人よ。あなたに弁解の余地はありません。あなたは、他人をさばくことによって、自分自身を罪に定めています。さばくあなたが、それと同じことを行っているからです」(ローマ2:1)。 

 2012年12月14日の朝日新聞には、NHKが強制わいせつの疑いで森本健成アナウンサーを、停職3か月の懲戒処分にすると発表したという記事がありました。

 私は家にテレビが無いので、この森本アナウンサーがどういう人なのか全然分かりません。
 森本氏は2012年11月14日、東京の渋谷区の店で酒を飲んで酔っ払い、私も通っている東急田園都市線の電車内で、女子大生の下着の中に手を入れ、胸を触った疑いで、警視庁に現行犯逮捕されたそうです。14日の夜二子玉川駅付近でわいせつ行為を行ったとの事です。私はこの手の記事はその信憑性を十分考慮してから書くよう努めていますが、犯行時間が10分強、すし詰めの状態とは思えないので、現行犯逮捕は間違いないと思います。そして森本氏自ら「深く反省している。被害者の方には心から謝罪したい」と述べ、被害者との間に示談が成立し、且つ警視庁も不起訴処分にしたとの事なので、事実だったのでしょう。
 それはとにかく、この出来事に対するNHK,森本氏の一部発言に注目したいと思います。まずNHKですが、「不起訴になったが、職員としてふさわしくない行為で、NHKの信頼を揺るがせた責任は重い」と述べています。
 一方森本氏ですが、「高いモラルが求められるアナウンサーの立場にありながらあってはならないことをした」と述べています。
 両者に共通するのは、いわゆる安富東大教授の主張する「東大話法」です。
 まずNHKですが、「職員としてふさわしくない行為」と言っています。これは「NHK職員としての立場」という事です。そして続けて「NHKの信頼を揺るがせた責任」に言及しています。
 これを見ますと、NHKは倫理感として、私たち庶民の標準を越えた傑出した善良な人々の集まりという、高飛車な姿勢が感じられます。その集団に対して庶民は絶大な信頼を寄せている、それを揺るがせてしまった、それはNHK組織の一員としてあるまじき行為であってその責任は重いという、勝手な思い込みがあるのではないですか?不起訴処分だったので、辞職勧告ないしは懲戒免職という措置はとられず、森本氏も辞めるつもりはないそうなので、双方窮地に陥っています(現時点では不明)。
 その森本氏ですが、「高いモラルが求められるアナウンサーの立場」と言っています。ここにもアナウンサーの立場が強調されています。しかしNHKのアナウンサーは皆、そんなに庶民を越えた高いモラルを持った集団ですか?
 とんでもない!冒頭の聖書箇所は「さばくあなたが、それと同じことを行っている」と明確に述べています。
 高慢なNHK職員、自分は放送業界のトップとしてくだらない番組制作をしている民放とは違うと思い込んでいます。しかも個人としても品行方正で真面目な者で、よく家庭を治めていると思っているのでしょう。しかしその職員と森本氏は五十歩百歩です。誰でも潜在的にそうした罪を犯す可能性があります。だからまず自分の身を正さないで、どうして他人を裁く事が出来るでしょうか?偽善者集団たるNHK!キリストのみことばに耳を傾けて下さい。*私もその偽善者のかしらです。信仰により義とされなければ、森本氏と同じ事をする可能性があります。
 「パリサイ人は、立って、心の中でこんな祈りをした。『神よ。私はほかの人々のようにゆする者、不正な者、姦淫する者ではなく、ことにこの取税人のようではないことを、感謝します』」(ルカ18:11)。
 このパリサイ人がNHKです。取税人が森本氏です。そしてキリストが義とされたのは取税人です。