ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

 レスベラトロールを含む赤ワインの適量はグラス2杯?

  「わたしは、わたしの民イスラエルの繁栄を元どおりにする。彼らは荒れた町々を建て直して住み、ぶどう畑を作って、そのぶどう酒を飲み、果樹園を作って、その実を食べる」(アモス9:14)。
 「これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、たびたび起こる病気のためにも、少量のぶどう酒を用いなさい」(テモテ第一5:23)。
 「また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい」(エペソ5:18)

 2012年12月4日のサイエンスデイリサイトで、「新しい証拠:赤ワインで見つかった成分は、いかにしてがん予防の一助となり得るかについて」という題の論文紹介がありました。
 赤ワインにはレスベラトロールというポリフェノールの一種が含まれており(700ミリリットルの赤ワインに平均2.25ミリグラム)、それが健康の為に良いという事が分かって来たので、多方面からの研究が進みました。今年1年でも多くの研究論文が出されたのではないかと思います。今回の研究は英国レスター大学の研究者たちによるもので、赤ワインの成分レスベラトロールに、がん予防の一助となる役目がある事を発見しました(心臓病や糖尿病の予防にもよいとされていますし、寿命を延ばす働きがある事が分かっています)。長寿についてはブログhttp://d.hatena.ne.jp/hatehei666/comment/20120303/1330766114参照。図は「『漢方がん治療』を考える」サイトから借用。

 しかしこれまでレスベラトロールは人間の場合どれくらい効果があり、どのくらいの分量が最上なのかについては、まだ証明されておらず、安全性の点でも推奨されるまでに至っていませんでした。
 研究者たちは実験室のモデル(*たぶんマウス)を用いて試したところ、日々グラス2杯の赤ワインが、腸の腫瘍の出来る割合を半分にする事を突き止めました。がん抑制効果がマウスでは立証されたとの事です。
 ただレスベラトロールが人間の細胞内でその腫瘍の発達を抑える仕組みについてはまだ分かっておらず、研究者たちはその解明に全力を注いでいます。既にレスベラトロールには強い抗酸化作用があり、腫瘍の一因となる活性酸素を取り除く事で、がん予防に役立っているという点だけは分かっていました。機序が判明すればがん治療に応用出来るでしょう。
 他のサイトを見ると、レスベラトロールの摂り過ぎについては、未解明ながら警告も出されています。 
 http://lpi.oregonstate.edu/infocenter/phytochemicals/resveratrol/#sourcesによりますと、マウスに日々体重1キロあたり300ミリグラムの量で経口摂取させ、4週間観察したところまでは、逆効果は見られなかったそうです。人間なら5グラムまでなら大丈夫との事です。
 それを考えると、飲み会で飲む適量のブドウ酒は、マウスでの実験に鑑みて、2杯までと頭に入れておけば良いのではないかと思います。赤ワインが健康に良いとするフランスの逆説(iireiさんに教えて頂きました)も、飲み過ぎは赤信号なのでしょう。その悪酔いはつとに知られています。全面的解明がされるまでは、「君子危うき量に近づかず」ですね。
 それは冒頭の聖書箇所でも分かります。病気の人は少量、健康な人でも適量、そしてそれを越えると、量が増すごとに悪酔いし、ノアの洪水で有名なノアが、酔っぱらって裸になってしまったというような失態を演じる事になります。