ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

研究によると、実際受けるよりも与えるほうが幸いである(そして健康の為にもっとよい)。

 「このように労苦して弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が、『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを思い出すべきことを、私は、万事につけ、あなたがたに示して来たのです」(使徒20:35)。
 2013年2月4日のサイエンスデイリサイトでは、上記の題で論文が紹介されていました。研究を指導したのは、ニューヨーク州立大学バッファロー校のマイケル・J・パウリン博士らです(http://www.buffalo.edu/news/releases/2013/02/003.html)。

 5年間にわたり、846人の被験者たち(ミシガン州デトロイトの地域に住む人々)に体験した事を尋ね纏めています。それは主として2つの事柄についてでした。すなわち被験者たちが前年に体験したストレスのたまる出来事と、その1年に友人、隣人、家族、親戚に対して具体的な援助をしたかどうかという事です。自己申告による体験したストレスのたまる出来事には、深刻ではあるけれども命を脅かす程ではなかった病気、窃盗行為、仕事の喪失、財政的困難、家族の一員の死といったものが含まれていました。また援助には輸送の活動、使い走り、買い物、家事労働、子どもの世話等が含まれていました。
 その結果について、パウリン博士は、他人への具体的な援助が援助者自身の健康を守り、その寿命を伸ばすという事を証明出来たと言っています。この研究は社会的環境と健康、特に他人を援助する事が、援助者のストレスという悪影響を和らげ、彼らに健康上の恩恵をもたらしたという点で、大切な貢献をしました。他人を助けたか、助けなかったかで、助け手のその後の健康状態が大いに違って来るというのは、新しい発見ではないでしょうか。
 逆に20年間にわたる研究で、社会的孤立やストレスが死亡率や罹患率の重要な予測材料である事は分かっていましたが、他人からの社会的援助を受けているから、精神的ストレスがあっても、その受け手の死亡率が減るという事実は確立出来なかったそうです。
 コックスの比例危険度モデルというものがあります。相当難しい数式が並んでいます。ネットには「生存に関わる多変数の効果を調べることができる回帰モデルである」という説明があります。医療統計における治療法の有効性評価などに適用出来る統計分析だそうです。
 パウリン博士は、「死亡率に対するコックスの比例危険度モデルでは、他人を援助する振る舞い、ストレスのたまる出来事、罹患率、死亡率の間に重要な相互作用がある事が示された」と言っています。
 ところでイエス・キリストは2千年以上前、既にその事を指摘しておられました。私たちは利己的ではなく利他的な行為により、たとえストレスを受けても病気になりにくく、健康で生存率が高まるのであれば、「受けるよりも与えるほうが幸いである」という教えを、身に着け実践したいものです。なかなか難しいですが。